日本銀行がついに長期金利の上昇に歯止めをかけるオペレーション(公開市場操作)に動いた。国債を指定した利回りで無制限に買い入れる指し値オペで、長期債を対象に実施したのは初めてだ。10年物国債金利を操作目標である0%程度とする金融市場調節方針をしっかりと実現するよう実施した、と金融市場局は説明している。

  午後0時30分。日銀が金融調節を通知する画面でヘッドラインが走った。内容は残存期間5年超10年の国債買い入れを固定利回り方式で実施するというものだ。新発10年物345回債を買い入れる利回りは0.110%になるとした。落札額は7239億円となった。

  同オペ通知前では1年ぶりの水準となる0.15%まで利回りが上昇していた同345回債は一気に買われ、0.100%まで下げた。長期国債先物も午後の取引開始直後に買われ、前日終値比19銭高の149円87銭を付ける場面があった。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジストは、日銀が午後の定例の金融調節を通知する午後2時前に指し値オペを通知したことについて、「午後2時まで待って金利が上がってしまう懸念もあっただろう」と指摘。ただ、市場関係者が見る長期金利の水準については、「応札結果を問わず、10年の0.11%が上限として鉄板になるだろう」と話した。

  日銀金融市場局はブルームバーグの取材に対して、今回の指し値オペ実施の理由は、長期金利が急激に上昇していることを踏まえ、10年物国債金利を操作目標の0%程度とする金融市場調節方針をしっかりと実現するよう実施したと説明した。

  日銀が昨年11月17日に実施した初の指し値オペでは、買い入れ対象が新発の2年物国債370回債や5年物国債129回債など中期ゾーンが対象だった。買い入れる参考利回りも2年物がマイナス0.09%、5年物がマイナス0.04%と、市場実勢より高い金利設定だったため、応札はゼロだった。

初の日銀指し値オペに関する記事はこちらをご覧下さい。

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