英資産運用会社アバディーン・アセット・マネジメントは、昨年10-12月期の資金動向が105億ポンド(約1兆5000億円)の純流出となったことを明らかにした。ドナルド・トランプ氏が米大統領選挙で勝利したことを受けて新興市場に対する投資家のセンチメントが悪化したことが響いた。

  2日の発表資料によると、政府系の1ファンドと英国の運用会社1社が合わせて42億ポンドを引き揚げた。資金流出は株式や債券、マルチアセットなどさまざまなファンドに及んだ。運用資産総額は年末に3027億ポンドと、9月末から3%減だった。

  マーティン・ギルバート最高経営責任者(CEO)は電話会議で、「米大統領選が違う結果になっていたら、20億-30億ポンドが流入していただろう」とし、トランプ氏勝利が「新興市場への資金流入を止めたのは確かだ。センチメントは改善しつつあると思うが、トランプ氏の行動の影響を見極めようと投資家は様子見をしている」と語った。

  アバディーンによると、1-3月期にはさらに24億ポンドが低マージンの商品から引き揚げられる。新興市場に対するセンチメントが前向きになり、資金引き揚げの動きは弱まり始めているという。ただ、トランプ氏がインフレ上昇につながる政策を取り、これによって米利上げペースが速まるとの懸念が浮上している。

原題:Aberdeen Sees $13.3 Billion in Outflows After Trump Victory (2)(抜粋)

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