ドイツ銀行は過去の不祥事に絡む支払いの負担で毀損(きそん)した資本の強化のため新株を発行する可能性があると、マルクス・シェンク最高財務責任者(CFO)が2日述べた。株主への打撃を避けるため同行として回避を模索してきた選択肢だ。

  シェンクCFOはブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「われわれが望むのは自行の力で利益を生み出すことだ」が、「いかなる手段も排除しない。必要とあらば、あるいはそれが有利だと考えれば、原則として資本調達という手段を取り得る」と説明した。

  この発言は、これまでで最も強く増資の可能性を示唆するものだ。2日発表した昨年10-12月(第4四半期)損益はアナリスト予想を下回り、株価は4カ月ぶりの大幅安に沈んだ。

  ジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)は増資に否定的な姿勢を示してきたが、一部アナリストは他に選択肢はないとの見方だ。アンドルー・クームス氏らシティグループのアナリストは「さらに訴訟費用が膨らむリスクがあると思われ、株主割当増資は依然として不可避だと考える」とリポートで記述。ドイツ銀株の投資判断を「売り」としている。

  2日の発表によると、昨年第4四半期の純損益は18億9000万ユーロ(約2300億円)の赤字。前年同期は21億2000万ユーロの赤字。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想は13億2000万ユーロの赤字だった。16年通期では2年連続の赤字となった。

  債券トレーディング収入は前年同期比11%増の13億8000万ユーロ(約1680億円)。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト10人の予想平均は16億8000万ユーロだった。株式トレーディング収入は23%減の4億2800万ユーロ。

  普通株ティア1比率は11.9%と前四半期の11.1%から上昇。アナリスト予想平均の11.3%も上回った。

  フランクフルト時間午後4時50分現在、株価は6%安の18.03ユーロ。

原題:Deutsche Bank Loss Narrows on Higher Revenue From Debt Trading(抜粋)
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