イングランド銀行(英中銀)のカーニー総裁にとって2日は、金融政策委員会(MPC)の政策決定発表と新たな経済見通し公表、そして同総裁の記者会見という三拍子そろった2017年初の「スーパーサーズデー」となる。

  MPCは経済見通しを上方修正する一方で、政策金利は過去最低に据え置き、資産購入プログラムの現状維持を決定すると、エコノミストらは予想している。カーニー総裁は恐らく、英国の欧州連合(EU)離脱リスクのため、成長やインフレが加速しても、直ちに金融政策を引き締める根拠にはならないと主張するだろう。

  英国の昨年12月の物価上昇率は1.6%に加速。英中銀は同年11月、インフレ率が今年と来年の両年で2%の中銀目標を上回るとの見通しを示していた。EU離脱を選択した英国民投票後に通貨ポンドが15%下落し、輸入コストが押し上げられたことが背景。ブルームバーグの調査では、MPCが今年のインフレ見通しを引き上げると大部分のエコノミストが予想している。

  カーニー総裁は英中銀が経済見通しを上方修正する可能性を示唆しているものの、今年と来年の成長への向かい風を強調するだろうと、ブルームバーグ・インテリジェンスのエコノミスト、ダン・ハンソン氏が指摘した。

  MPCが中立的な政策スタンスを維持することに対し、投資家の間で懐疑的な見方が強まっている。トレーダーらは利下げより利上げの確率の方が高いとみており、トレーダーが織り込む年内の利上げ確率は50%近くとなっている。

  ブルームバーグの調査では、英中銀が量的緩和プログラムのさらなる拡大を決定すると予想するエコノミストはゼロだった。

原題:U.K. Inflation Dares Carney to Blink as Forecasts Seen Lifted(抜粋)

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