ドルは年初の値動きとしてこの10年余りで最悪のスタートを切っているが、これはドルの一段高に向けた相場一服にすぎないとの見方をゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが示した。

  1兆ドル(約113兆円)余りを運用する同社のアジア太平洋債券責任者フィリップ・モフィット氏(シドニー在勤)は、米国やその他の国・地域でリフレが定着するのにつれ、ドル高とイールドカーブ(利回り曲線)のスティープ化を見込んだ取引を行っていると説明。欧州と日本が量的緩和策を維持している一方で、米金融当局は年内に3回程度利上げするとみられるとし、ドルはユーロと円に対して引き続き上昇すると予想した。

  モフィット氏は電話インタビューで、年初のドル相場について「新たなトレンドの中の小休止にすぎない」と発言。「財政的な正統性とデフレの脅威から、よりリフレ的な政策環境への重大な移行が世界的に起きている。それが最も強く見られるのは米国だ」と述べた。

  同氏はトランプ米大統領の移民や貿易に関する政策の「ノイズ」でドルが時々不安定な動きを示すだろうとした上で、同大統領が減税や企業に対する規制緩和といった公約を実現すれば米経済は恩恵を受けるとの認識を示した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は1月に2.6%低下し、少なくとも2005年からのデータで最悪のスタートとなった。

原題:Goldman Fund Manager Ignores Trump Noise to Bet on Dollar(抜粋)

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