2日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  三菱重工業(7011):前日比4.6%安の485.6円。2日午後に発表した2016年4-12月期純損益は112億円の赤字に転落した。前年同期は534億円の黒字だった。客船事業関連損失など特別損失計上が響いた。据え置いた17年3月期営業利益予想は前期比23%減の2400億円で、市場予想2524億円を下回る。

  宇部興産(4208):6.6%安の256円。17年3月期営業利益予想を350億円から前期比20%減の330億円に下方修正すると1日に発表、市場予想349億円を下回った。石炭など資源エネルギー価格の上昇やセメント・生コンの国内需要伸び悩みなどが響く。SMBC日興証券は、年初来の株価上昇の過程では業績回復期待が織り込まれたため、通期計画の下方修正は一過性の要素を含むとはいえ、株式市場の期待に水を差したという点でネガティブだと指摘した。

  中外製薬(4519):8.8%高の3705円。17年12月期コア営業利益は前期比14%増の920億円を見込むと1日に発表。前期実績は806億円。SMBC日興証券は、営業利益は前期実績、今期計画ともに同証予想を大きく上回り、ポジティブと評価。クレディ・スイス証券でも、同社が慎重なガイダンスを出してきたことを考慮すると、ポジティブサプライズとなる数字と指摘したうえで、17年は注目銘柄の1つとして取り上げたいとした。

  カカクコム(2371):13%安の1726円。2日午前に17年3月期営業利益予想を230億円から前期比7.5%増の210億円に下方修正、市場予想225億円を下回った。購買支援サイト「価格.com」事業で消費財コンテンツの施策に対する効果は出ている一方で、ショッピング業務で取り扱っているデジタルコンシューマ機器市場が想定以上に不振だった。

  三菱電機(6503):4.8%安の1659.5円。17年3月期営業利益予想を2500億円から前期比15%減の2550億円に上方修正すると2日午後に発表した。第4四半期の為替条件を円安へ見直したことなどで産業メカトロニクス・電子デバイスの両部門などが想定を上回ると見込むが、市場予想2728億円は下回った。

  カシオ計算機(6952):5.6%安の1475円。1日発表した16年10-12月期営業利益は前年同期比42%減の69億円だった。17年3月期営業利益計画は前期比28%減の305億円で据え置いた。クレディ・スイス証券は、一時的な要因はあるが楽器や電卓、デジタルカメラの収益悪化は想定以上だと指摘。下振れ決算が続いていることや今期会社計画達成のハードルが高く見えるため、悪材料出尽くしとは言いにくいとみる。

  日立製作所(6501):1.2%高の655.7円。17年3月期営業利益予想を5400億円から5600億円に上方修正すると発表した。市場予想5539億円を上回る。SMBC日興証券は、10-12月期では円高や日立物流、日立キャピタル分離にもかかわらず営業増益を達成、収益体質が着実に改善していることをうかがわせておりポジティブだと評価。通期営業利益は同証想定の5800億円まで上振れる公算が大きいと分析した。

  豊田通商(8015): 4.2%高の3230円。為替レート前提条件の見直しなどで17年3月期営業利益予想を1300億円から前期比3.4%増の1450億円に上方修正すると2日午後に発表。市場予想1324億円を上回った。また、期末配当予想を従来の31円から39円に増額した。

  東ソー(4042):4.5%高の904円。2日午後に17年3月期営業利益予想を850億円から1000億円に上方修正すると発表、市場予想903億円を上回った。主要製品の海外市況上昇や円安進行で売上高が想定を上回る見込みで、交易条件や為替差損益の改善も利益を押し上げる。

  ネットワンシステムズ(7518):9.5%高の852円。16年10-12月期営業損益は5億6600万円の黒字に転換した、前年同期は1億7100万円の赤字。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、第3四半期の受注高は406億円と前年同期比37%の大幅増加と、同証予想330億円を上回ってポジティブだと評価した。

  富士機工(7260):7.1%高の499円。16年4-12月期営業利益は前年同期比12%増の50億1100万円だったと2日午後に発表した。17年3月期営業利益予想は前期比12%増の69億円に据え置いた。

  日本板硝子(5202):8.7%安の851円。総額400億円規模の増資をすることがわかったと2日付の日本経済新聞朝刊が報じた。3メガ銀や日本政策投資銀行などが出資するファンド「ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ(JIS)」と、三井住友銀行と政投銀による「UDSメザニンファンド」に優先株を割り当てるという。競争激化などで経営不振に陥っている板硝子は、調達した資金を自動運転向け高機能品などの開発や増産に充て経営再建を目指すとしている。

  日本光電(6849):9.2%安の2333円。17年3月期営業利益予想を170億円から前期比5.7%減の155億円に下方修正すると発表。国内外ともに売り上げが伸び悩むことなどが響く。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、16年10-12月期営業利益も同証予想を下回るなどコンセンサス未達になったことはネガティブとの見方を示した。

  NOK(7240):4.8%高の2445円。16年4-12月期営業利益は前年同期比41%減の270億円だったと発表。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、このうちの10-12月期について前年同期比4%減の157億円と、同証予想の122億円を上回りポジティブだと評価。シール事業は一過性要因もあったようだが数量効果や経費削減により計画を超過、電子機器部品事業は販売数量が堅調な上、円安も寄与して計画を上回ったと推察した。

  フタバ産業(7241):7.1%高の742円。17年3月期営業利益予想を45億円から55億円に上方修正すると発表。前期比の増益率は76%に拡大する。国内や北米で合理化改善が進んだことや、製品構成が改善した。

  エイチーム(3662):3%高の2153円。16年8月-17年1月期営業利益は前年同期比35%増の9億円になったようだと発表。従来計画3億円から3倍の上振れで減益見通しから一転する。ゲーム「ユニゾン リーグ」や「ヴァルキリーコネクト」などが好調に推移。一部ゲームのリリース遅延で広告宣伝費の未消化も利益を押し上げた。

  カプコン(9697):9.3%安の2188円。16年4-12月期営業利益は前年同期比52%減の51億1900万円だった。前年同期に大ヒットしたゲーム「モンスターハンタークロス」の反動が響いた。SMBC日興証券では、コンシューマ新作のうち数タイトルの販売本数が伸び悩みデジタルコンテンツ事業の利益率を圧迫したことや、長期的な利益貢献が見込めるようなモバイルコンテンツのヒットが生み出せていないことなどが懸念材料として残るとした。

  JPホールディングス(2749):4.6%安の249円。17年3月期純利益を10億5700万円から5億300万円に下方修正すると発表。保育士確保が困難で地方施設の採算が想定を下回るうえ、継続して収益性が悪化している施設について減損損失を計上する。4円を計画していた期末配当は2円に減額。

  扶桑化学工業(4368):12%高の2839円。17年3月期営業利益予想を84億円から前期比29%増の94億円に上方修正すると発表。リンゴ酸などの果実酸類や超高純度コロイダルシリカ、ナノパウダーの出荷が好調に推移すると予想した。いちよし経済研究所は、半導体関連市場向けに超高純度コロイダルシリカの需要は想定以上に強く、通期予想はなお保守的だと指摘。同経研の通期営業利益予想を従来の90億円から98億円に増額。フェアバリューを2800円から3300円に上げた。

  日本ユニシス(8056):3.8%高の1508円。16年4-12月期営業利益は前年同期比2%減の74億6400万円だったと発表した。野村証券は、10-12月期営業利益が前年同期比26%減の24億8300万円だったことについて、一見ネガティブな内容に見えるが、賞与引当金の計上時期変更の影響を除くと同29%増益と、実質的には好業績継続と評価した。

  スカパーJSATホールディングス(9412):6.9%安の470円。16年4-12月期営業利益は前年同期比16%減の155億円だったと発表した。有料多チャンネル事業で「スカパー!プレミアムサービス」累計加入件数が減少し視聴料収入が減った。さらに宇宙・衛星事業での一部海外顧客に対する収入減少などが響き利益を押し下げた。

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