ヘンドリック・ベッセムバインダー教授が構築したデータベース上の約2万6000に上る株式銘柄のうち、半数余りは「負け組」だ。

  米財務省短期証券(Tビル)に対して負けたという意味だ。アリゾナ州立大学でファイナンスを教える同教授は米国の株式と債券それぞれのパフォーマンスを約90年分にわたって調査。その結果、株式の58%は上場期間においてTビルのパフォーマンスを上回っていないという結論を導き出した。

  研究報告は今のところ草稿段階だが、アクティブ運用業界にさらなる打撃を与える可能性がある。同教授は調査結果について、分散投資の重要性を裏付けるとともに、多くのアクティブ運用型ポートフォリオがしばしばベンチマークを下回る成績しか挙げられない理由を示していると指摘した。しかも、大きなリターンをもたらす銘柄は比較的限られており、負けないためにはそれらを組み入れる必要もありそうだ。

  研究によると、調査対象期間1926-2015年の米国株の平均月次リターンはプラス1.13%で、Tビルの同プラス0.38%を上回った。しかし個別に見ると、月次リターンがプラスだった銘柄は半数未満にとどまった。この期間に米国株が生み出した富は31兆8000億ドル(約3600兆円)だが、これを創出したのはデータベース上の全株式の4%未満にすぎない約1000銘柄。しかも、このうち86銘柄がリターンの半分をたたき出したという。

原題:Lesson of the Century: Most U.S. Stocks Can’t Beat a T-Bill (1)(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE