トランプ政権の誕生こそ、米生命保険会社メットライフのスティーブ・カンダリアン最高経営責任者(CEO)が待ち望んできたことのようだ。

  同CEOはここ数年にわたり、資本基準や販売規制案、同社の債券ポートフォリオの投資収益を圧迫する低金利について不満を示してきたが、今回は一転して期待を表明した。

  同CEOは1日の昨年10-12月(第4四半期)決算の発表資料で、「金利上昇および規制環境の改善見通しに加え、当社の新事業戦略や資本管理および費用抑制により、われわれは価値を生み出す位置に付けている」とコメントした。

  10-12月期の営業利益は14億2000万ドル(約1600億円)。前年同期は13億8000万ドルだった。1株当たりの営業利益は1.28ドルと、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均を7セント下回った。だが、カンダリアンCEOはすでに、同社の債券中心の投資ポートフォリオに対する金利上昇の恩恵を見込んでいる。

  メットライフ株は、昨年11月のトランプ氏の大統領選勝利後に13%上昇。10-12月決算は通常取引の終了後に発表された。

  同社は一般会計原則(GAAP)ベースでは、10-12月期に20億9000万ドルの純損失を計上した。金利・為替・株価の変動に対してヘッジするため同社が利用しているデリバティブ(金融派生商品)の評価額の変化が原因だった。

原題:MetLife Pins Hopes on Trump as Kandarian Reshapes Insurer (1)(抜粋)

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