4月に第1回投票が行われるフランス大統領選挙に向け、マクロン前経済相が事実上の最有力候補に浮上した。対抗馬のフィヨン元首相のスキャンダルで生じた間隙を埋めた形だ。マクロン氏はこの機会に、具体的な政策を示し支持拡大を図った。

  年初は次期大統領の最右翼と目されていたフィヨン氏は、公金を妻と子供たちに給与として支払ったとされる一連の報道が響き、第1回投票で脱落する見通しとなってきた。

Emmanuel Macron
Emmanuel Macron
Photographer: Fred Tanneau/AFP via Getty Images

  レゼコー紙とラジオ・クラシークの委託でElabeが実施した世論調査によると、第1回投票では極右で反欧州連合(EU)のルペン国民戦線(FN)党首が27%の支持で首位に立つ見込み。マクロン氏の支持は約23%で、フィヨン氏が20%。決選投票ではマクロン氏が65%対35%でルペン氏を破ると見込まれている。調査はフィヨン氏をめぐる最新のスキャンダルが明らかになった1月31日夜より前に行われた。

  フィヨン氏の公金問題が最初に報じられた1月24日から8日間、共和党は事態の収拾に奔走。マクロン氏は政策を示していないとの批判に対応するべく、2月1日のラジオインタビューで経済改革の計画を明らかにした。フィヨン氏への攻撃は控えた。

  マクロン氏はラジオ局フランス・アンテルとのインタビューで、「餌食に群がる熱狂に参加するつもりはない」とし、「フィヨン氏は説明する機会を持つべきだ」と語った。

  政策としては、週35時間労働を定めた法を撤廃するのではなく適用方法を変える案や、個人資産への課税を不動産中心とし価値を生み出す投資資産には軽くする方針を示した。

原題:Macron Takes Lead in French Race as Scandal Upends Fillon Plans(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE