フランス大統領選の有力候補である最大野党・共和党のフィヨン元首相は、上院議員時代に議会スタッフの給与を息子と娘に支給していた疑惑が新たに浮上し、さらに苦しい立場に追い込まれた。

  仏週刊紙カナール・アンシェネは1月31日、フィヨン元首相が2005年から07年にかけて息子と娘に公的予算から8万4000ユーロ(約1026万円)を支払っていたと報じた。妻のペネロプさんについても、勤務実態がほとんどなかったにもかかわらず、議会アシスタントおよび雑誌の寄稿者として10年間で90万ユーロ余りを受け取り、当初報じていた約50万ユーロを上回る収入を得ていたと伝えた。

  ペネロプさんをめぐる同紙の最初の報道を受けて、フランスの検察当局は公金流用の疑いで予備的捜査を開始。フランスでは親族を公的ポストに就けても、職務を果たしている限り違法ではなく、フィヨン氏は無実を主張している。

  世論調査結果によれば、4月23日に実施される仏大統領選の第1回投票の得票は極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首がリードし、フィヨン氏のすぐ後にマクロン前経済相が迫っている。ただ5月7日の決選投票では、ルペン氏はフィヨン氏あるいはマクロン氏に大敗すると予想されている。

原題:French Race Blown Open by Scandal as Le Pen, Macron Eye Gain (1)(抜粋)

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