アップルは昨年のホリデー商戦中に「iPhone(アイフォーン)」の新たな顧客を獲得した。年内に見込まれるより大幅なアップグレードを控え、アイフォーン向けサービス収入も増加する同社にとっては期待の膨らむ結果となった。

  ティム・クック最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会議で、既存ユーザーによる最新機種「アイフォーン7」へのアップグレードは1年前の「6s」と同じペースだったと述べた。それでもアップルは昨年10-12月期の販売台数を350万台余り増やしており、アイフォーンの新規顧客が成長のけん引役だったことを示唆した。

  アイフォーン「7」は前機種「6s」に耐水性を追加し、カメラ性能やバッテリー寿命などを改善したものの、同様のスタイルを踏襲する控えめなアップデートにとどまっていた。アイフォーン発売から10年の今年はより大幅なアップグレードへの期待が高まっており、次のモデルの購入に既存ユーザーが財布のひもを緩める可能性もある。

  ルカ・マエストリ最高財務責任者(CFO)は「次世代製品で革新性を採り入れることができたときには、明らかにアップグレートのペースに貢献する」と語った。

  昨年10ー12月期(第1四半期)の売上高は前年同期比3.3%増の784億ドル(約8兆8500億円)、1株利益は3.36ドルで、アナリスト予想平均を上回った。決算発表を受けて同社の株価は時間外取引で一時3.5%上昇した。

  BTIGのアナリスト、ウォルト・ピエシク氏によると、韓国のサムスン電子が昨年9月に「ギャラクシー・ノート7」の過熱・発火事故を受けてリコールしたことで、大画面で高価格帯のスマートフォン市場の競争が弱まり、アップルの新規顧客獲得に寄与した可能性があるという。

   昨年度のアップルの売上高は前年比で珍しく減少した。アイフォーンの販売が落ち込んだためで、特に安価で同等の性能を持つ競合他社の製品が出回った中国での落ち込みが顕著だった。クックCEOによれば、中国本土での第1四半期の売上高は、ドル高の影響を除いたベースで増加した。

原題:Apple Attracts New IPhone Fans as Existing Owners Await Upgrade(抜粋)

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