トランプ米大統領が次期駐中国大使への起用を決めたアイオワ州のテリー・ブランスタド知事は1月31日、中国を為替操作国に指定するとの公約をトランプ氏は恐らく持ち続けていないと話した。トランプ氏が見込んでいたよりも人民元相場が高く推移していることを理由に挙げた。

  ブランスタド知事はアイオワ州アルトゥーナで開かれたエタノール業界の会議でインタビューに応じ、人民元について「トランプ氏が予想していたのとは異なる方向に進んできていると私は考えている」と指摘。「通貨に関しては常に幾つかの問題が起きるだろう」とも述べた。

  人民元は2016年までの3年間でドルに対して13%下落。1月は0.9%高と昨年3月以来の大きな上げを記録した。トランプ大統領は輸出支援のため自国通貨を安く維持しているとしてアジアの政策当局を批判しているが、中国当局は景気が減速し、資本が流出する中で元相場を下支えしており、それに伴い同国の外貨準備高は減り続けている。

  ブランスタド知事は自身をトランプ大統領と習近平国家主席の「橋渡し役」と考えているとした上で、米中両国には農産物を含め貿易面で共通点を見いだせると楽観していると語った。米中両国にとって利益となるウィン・ウィンの状況を整えることが望ましいとも指摘した。

原題:Yuan’s Gain Has Surprised Trump, Incoming China Ambassador Says(抜粋)

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