1日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  JFEホールディングス(5411):前日比4.3%高の2066.5円。2017年3月期経常利益予想を300億円から700億円に上方修正、市場予想227億円を大きく上回った。クレディ・スイス証券は、原料高に伴い通期経常利益100億円への下方修正を予想していたため、今回の上方修正はポジティブサプライズだと指摘。未定だった年間配当予想が20円と開示されたこともポジティブと評価した。

  大同特殊鋼(5471):13%高の579円。16年4-12月期の営業利益は前年同期比0.2%増の176億円だったと発表した。SMBC日興証券は、今期会社計画210億円に対する進ちょく率は84%と高く、会社計画は増額修正される可能性が高いとしている。

  三菱自動車(7211):12%高の689円。276億円の赤字と予想していた17年3月期営業損益予想を10億円の黒字に上方修正した。想定為替レートの見直しや経営効率の改善が寄与する。野村証券は、日産自動車の経営管理手法導入が今下期の業績改善に早くも寄与し始めたと評価。今回の会社計画の上方修正で来期業績への信頼感は一段と高まった、V字回復の確度は高いとした。

  任天堂(7974):2.1%安の2万2625円。17年3月期営業利益予想を300億円から200億円に下方修正すると1月31日に発表。市場予想387億円を下回った。3DS向けソフトの販売が同社の期待に届かなかったほか、ゲームと連動するフィギュアの販売も低調だった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、為替前提の見直しにもかかわらず、広告宣伝費増額やアミーボ・ダウンロード販売予想の減額で下方修正されネガティブだと指摘した。

  ディー・エヌ・エー(2432):6.5%安の2364円。任天堂の君島達己社長は1日の説明会で、スマートフォンゲームでDeNAとは協力的に進めているが、将来的に他のパートナーからのサポートをもらうことも否定するわけではないと発言した。いちよし経済研究所の納博司アナリストは、DeNAが全てではないことは以前から分かっていたことだが、よりはっきり出てくると同社にとっては一歩後退と受け止められるとの見方を示した。

  新光電気工業(6967):17%安の710円。17年3月期営業利益予想を28億円から前期比87%減の12億円に下方修正すると発表した。第4四半期に製品価格低下などでハイエンドスマートフォンなど向けのIC組立の収益が低下することや、パソコン市場低迷でフリップチップタイプパッケージの採算も悪化すると想定。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、円安に伴うプラス効果を活かせず、事業環境悪化が顕在化した形でネガティブとしたうえで、PC市況に底打ち感が出ていたことも考慮すれば、やや期待を裏切った印象を持つと指摘。

  日東電工(6988):5.7%高の9450円。17年3月期営業利益予想を700億円から850億円に上方修正すると発表した。ゴールドマン・サックス証券は、通期計画は第3四半期の一過性要因と第4四半期構造改革(一部費用残り)を考慮しても同証予想745億円を上回ると指摘。10-12月期営業利益も355億円と同証予想237億円を大幅に上回り、実績、計画ともにポジティブだと評価した。

  富士通(6702):4.3%高の686.8円。16年10-12月期営業利益は前年同期比2.7倍の373億円だった。国内ネットワークの増収効果やコストダウンなどが寄与した。SMBC日興証券は、同証予想230億円を大きく上回りポジティブだと評価したうえで、17年3月期も会社計画の1200億円は上振れる公算が大きいとみる。

  オムロン(6645):6.5%高の4935円。17年3月期営業利益予想を550億円から640億円に上方修正すると発表した。ゴールドマン・サックス証券は、修正幅のうち為替前提の見直し分を除いた50億円を売り上げと付加価値率の改善に伴う見直しとした会社側説明について、ポジティブサプライズと評価。新たな来期から始まる新中期経営計画の実行に向けたボードメンバーの大幅刷新発表は、成長・変革に対する強い意志を感じ好感が持てるとの見方も示した。

  ワタベウェディング(4696):80円(18%)高の519円ストップ高。16年4-12月期の営業利益は前年同期比3.8倍の15億5100万円だったと発表した。競争激化などで挙式取扱組数は減少したが、リゾート挙式の商品価値向上などに努め1組当たりの単価が上昇したことや収益構造の改善が利益を押し上げた。セグメント別ではリゾート挙式が黒字転換したほかホテル・国内挙式も増益を確保した。

  コニカミノルタ(4902):8.4%安の1074円。16年4-12月期営業利益は前年同期比17%減の345億円だったと発表。円高の影響を補い切れず減収を余儀なくされ、情報機器事業、ヘルスケア事業とも減益となった。このうちの10-12月期についてクレディ・スイス証券では、営業利益は同証予想を上回ったが、特許関連の一時収入が含まれており実態の営業利益は低めでややネガティブと指摘。特許関連収入は知財価値の最大化という点ではプラスだが一時利益であり、18年3月期には減益要因と分析した。

  リコー(7752):7.6%安の932円。16年4-12月期営業利益は前年同期比67%減の286億円だったと発表した。法人所得税費用の増加で17年3月期純利益予想を180億円から100億円に下方修正、期末配当も22.5円から12.5円に引き下げた。SMBC日興証券は、第3四半期決算がコンセンサスを下回ったほか、配当利回りが株価を下支えしていた面がありネガティブとの見方を示した。

  富士フイルムホールディングス(4901):4.9%安の4161円。16年4-12月期営業利益は前年同期比15%減の1141億円だったと発表。通期営業利益計画は1920億円で据え置いた。ドイツ証券は、決算に合わせて自社株買いの発表もなかったため、引き続きガイダンス未達リスクがある中ではバリュエーションが切り上がりづらいとみる。

  NTN(6472):7.7%高の516円。16年4-12月期営業利益は前年同期比33%減の248億円だったと発表。クレディ・スイス証券は、通期会社計画300億円に対する進ちょく率は83%を確保するポジティブな内容だとし、3月辺りにも通期業績予想が上方修正される公算が大きいとの見方を示した。

  味の素(2802):3.4%高の2305円。16年4-12月期営業利益は前年同期比13%減の689億円だったと発表した。このうちの10ー12月期について野村証券では、円高影響が残ったが、営業利益率が前年同期比でやや改善し、業績トレンドは底打ち感が出てきたと指摘。18年3月期以降、円高や動物栄養の市況下落によるマイナス影響がなくなる見通しの中で、国内外の食品事業の利益伸長が顕在化するだろうと分析した。

  トクヤマ(4043):7.3%高の543円。16年4-12月期営業利益は前年同期比2.3倍の291億円だったと発表。マレーシア工場の稼働率改善や減価償却費減、原燃料価格下落などが寄与した。17年3月期営業利益予想は330億円で据え置いた。クレディ・スイス証券では通期営業利益を350億円と算出しており、マレーシアの損益改善や化成品の採算改善など考慮すると会社計画を上回るとみている。

  スタートトゥデイ(3092):18%高の2500円。16年4-12月期営業利益は前年同期比64%増の193億円だった。ファッションサイト「ZOZOTOWN」の新規ショップの出店加速などで売上高が4割超伸びた。10-12月期営業利益は84%増の87億300万円となり、SMBC日興証券では、ブランドクーポン増発で成長率が高まってから1年経過も高水準で、極めてポジティブと評価した。

  日野自動車(7205):7.5%高の1285円。17年3月期営業利益予想を600億円から690億円に上方修正した。ドイツ証券は、販売面でタイやインドネシアなど主力市場で好転の兆しが出ており、業績好転見通しがより明確になったことは市場にポジティブな印象を与えるとみる。

  J-POWER(9513):5.7%高の2773円。4-12月期の経常利益は前年同期比15%増の633億円だったと発表した。ゴールドマン・サックス証券では、同証予想518億円を上回ったことについて、石炭価格上昇による国内発電事業への減益影響は小さかったようだと指摘した。

  カルビー(2229):3.8%安の3535円。1日午後に17年3月期営業利益予想を310億円から285億円に下方修正した。市場予想302億円を下回った。円高の影響があったうえ、北米や韓国の業績回復が遅れたことや国内のジャガイモ調達不足によるポテト系スナックの売り上げが減少したことなどが響く。

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE