トランプ米大統領が「通貨安誘導をしている」として日本などを批判したことを受けて、浅川雅嗣財務官は「日本の金融政策は為替を念頭に置いたものではない」と語った。1日、財務省内で記者団の質問に答えた。

  浅川氏はトランプ大統領の発言について問われ、「あれは金融政策のことを仰(おっしゃ)ったのか。そうだとすると、日本の金融政策はデフレ脱却という国内政策目的のためにやっているのであり、為替を念頭に置いたものでは全くないわけだから、ちょっと違うのかなという感じがする」と答えた。

  さらに浅川氏は、「為替相場はマーケットで動いている。操作をしている訳ではない」と反論。日本はしばらく為替介入もしていないとも話し、トランプ氏の発言の真意について「もう少し説明がないと分からない」と述べた。

  主要7カ国(G7)や主要20カ国(G20)で合意している「為替市場における過度な変動は望ましくない」との考え方について、浅川氏は「変えるべきではない」との立場を表明。2月10日に予定されている日米首脳会談で日本の為替政策について説明するかとの問いには、「会ってどういう話になるか次第だ」と語った。

  トランプ氏は31日、日本や中国が「通貨安誘導」をしていると批判。1日のドル円相場は一時1ドル=112円08銭まで上昇したが9時56分現在では113円台まで回復している。

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