中国の製造業活動を測る政府の指数は堅調なトーンで2017年のスタートを切った。トランプ米政権との貿易摩擦の可能性に備える中で、中国当局には中立的な政策運営に移行する余裕が生まれている。

  国家統計局が1日発表した1月の製造業購買担当者指数(PMI)は51.3。ブルームバーグが集計したエコノミスト調査の予想中央値は51.2だった。昨年12月は51.4。同日発表された1月の非製造業PMIは54.6。前月は54.5だった。PMIは50を上回ると活動の拡大を表す。

  中国の昨年全体の経済成長率は6.7%となり、10-12月(第4四半期)には6.8%に加速した。これまでに発表された1月の民間の経済指標は、17年に入っても製造業が引き続き堅調であることを示唆している。春節(旧正月)の連休が1月と2月の製造業PMIの重しとなることが多いため、今回のPMIの前月からの小幅低下は季節要因に関連している可能性が高い。今年の春節の連休は1月27日に始まった。

  ナティクシス・アジアの大中華圏担当シニアエコノミスト、アイリス・パン氏(香港在勤)は「良い数字だった」と指摘。今回のPMIでは、工業用ロボットや新エネルギー車など、製造業の新しいセクターがけん引役となった公算が大きいと分析した。また、石炭・鉄鋼業界の過剰生産能力の削減も寄与しているという。「石炭や鉄鋼などの業界で過剰生産能力の解消はほぼ完了している」と述べた。

  製造業PMIを構成する生産、新規受注、購買価格の指数はいずれも前月から低下した。

原題:China’s Factory PMI Shows Stabilization Carried into New Year(抜粋)

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