アップルが31日発表した10ー12月期(第1四半期)売上高はアナリスト予想を上回った。最新「iPhone(アイフォーン)」の高額機種の需要が好調だった。

  発表資料によると、同期の売上高は前年同期比3.3%増の784億ドル(約8兆8500億円)だった。1株当たりでは3.36ドル。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は773億ドル(1株当たり3.22ドル)。同社株価は時間外取引で一時3.5%高。

アップルの会社ロゴ
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Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

  ルカ・マエストリ最高財務責任者(CFO)は電話インタビューで、「前四半期を通じて供給不足だったアイフォーン7プラスの好調には驚かされた。1月には需給のバランスを取ることができた」と述べた。

  昨年9月に発売したアイフォーン「7」は前機種「6s」に耐水性を追加し、カメラ性能やバッテリー寿命などを改善したものの、同様のスタイルを踏襲する控えめなアップデートにとどまっていた。アイフォーン発売から10年の今年はより大幅なアップグレードへの期待が高まっている。

  アップルによると、昨年10ー12月期のアイフォーン販売台数は7830万台で、同期売上高のうち544億ドルを占めた。平均販売価格は1台695ドルだった。前年は691ドル。ブルームバーグ・ニュースの調査では、アナリストらはアイフォーンの販売台数を7630万台、平均販売価格を688ドルと予想していた。予想以上に好調な販売実績はアイフォーン最新モデルの購入に消費者が依然として意欲的なことを示しており、今後投入する新製品には幸先の良い兆候だ。

  ティム・クック最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会議で、「アイフォーン7は当社モデルで最も人気だ」と述べ、「アイフォーン7プラスの需要は特に旺盛で、これまでのプラス・モデル投入時の商品構成に比べて高めの割合を占めた」と指摘した。

  7プラスの基本価格は前機種に比べて20ドル高いため、平均販売価格の上昇に寄与しており、一部顧客が従来機種の「6sプラス」や低価格機種「アイフォーンSE」を引き続き購入している影響も相殺した。

  発表資料によると、今年1-3月期(第2四半期)の売上高は515億-535億ドルとなる見通し。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は538億ドルだった。粗利益率は38ー39%を見込む。アナリスト予想は38.7%だった。

  昨年10-12月期の地域別売上高では、中国地域が12%減の162億ドルで、世界で唯一売り上げが減少した。アップルによると、同期の海外の売上高は全体の64%を占めた。

  一方、タブレット「iPad(アイパッド)」の売り上げは引き続き低調で、前年同期比22%減の55億ドル。パソコン「マック」は7%増の72億ドル。

  クックCEOは拡張現実(AR)技術や大型買収の可能性に言及している。事情に詳しい複数の関係者は昨年11月、アップルが眼鏡型端末事業への進出を検討しており、AR技術を利用する可能性があると述べていた。

原題:Apple Sales Beat Estimates on Demand for Latest IPhones (2)(抜粋)

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