トランプ米政権が新設した国家通商会議(NTC)のナバロ委員長は、ドイツがユーロの「甚だしい過小評価」を悪用して貿易での優位性を高めていると批判した。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。

  ナバロ委員長はドイツが欧州連合(EU)内で有利な立場を得ていることが、環大西洋貿易投資連携協定(TTIP)の交渉がたち行かなくなっている主因だと論じた。トランプ政権は多国間の通商協定に代わり2国間協定の締結を目指しているが、ナバロ委員長はTTIPが「『一つの屋根』の下に集まった複数国との多国間協定になる」と、FT紙の質問に書面で答えた。
  
  「TTIPを2国間協定と見なす上での大きな障害はドイツだ。ドイツは甚だしく過小評価されている『暗黙のドイツ・マルク』によって、他のEU加盟国や米国の搾取を続けている」とし、「他のEU加盟国および米国に対してドイツが抱える構造的な貿易不均衡は、EU内の経済的な不均質性、つまりエゴを浮き彫りにする。TTIPは2国間協定を装った多国間協定だ」とナバロ委員長は論じた。

  ナバロ委員長のコメントは、就任数日前のトランプ大統領の見解と一致する。同大統領は当時、欧州紙とのインタビューでEUは「基本的にドイツの乗り物にされている」と批判し、離脱を決めた英国に続く国が現れ、EUが崩壊する可能性を予測した。

原題:Trump Adviser Blasts Germany for Exploiting ‘Undervalued’ Euro(抜粋)

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