ユーロ圏では昨年10-12月(第4四半期)が3四半期ぶりの高成長となり、1月のインフレは加速した。欧州中央銀行(ECB)内で刺激策に関する議論が活発化しそうだ。

  欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が31日発表した1月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比1.8%上昇。伸び率はブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値である1.5%を上回り、2013年序盤以来の高水準に達した。インフレ率は事実上、ECBが目安とする2%弱の水準となった。ただ、コアインフレ率はこの半分の水準にとどまっている。

  物価上昇は原油値上がりが主因なものの、刺激策の規模が適切かとの問いを喚起するものだ。ECBのドラギ総裁は基調的な物価上昇圧力は依然脆弱(ぜいじゃく)だとし、インフレ加速が持続することを確認したい考えを繰り返し示しているが、ドイツの当局者らは量的緩和縮小を議論するよう要求を強めつつある。

  バンク・ピクテ(ジュネーブ)のシニアエコノミスト、フレデリック・デュクロゼ氏は、「極めて分かりやすい。ドライ総裁はユーロ圏全体で長期にわたり持続的かつ自律的なインフレが必要だと基準を明確にした」とし、「タカ派が声高に叫んだとしても、現在のような状況をECBは物価安定とみなさないだろう」と語った。

  1月のコアインフレ率は0.9%と、前月と同水準にとどまった。ECBはインフレ率が一時的に低下すると見込んでおり、1-3月は平均で1.3%になるとの見通しを12月に示した。4-6月と7-9月の見通しはそれぞれ1.2%。

  ユーロスタットによれば、昨年12月のユーロ圏失業率は9.6%に低下し、2009年半ば以来の低さとなった。

  10-12月期の域内総生産(GDP)速報値は前期比0.5%増。前年同期比では1.8%拡大した。

原題:Euro-Area Inflation Surges to 1.8%, Intensifying ECB Debate (1)(抜粋)
Eurozone Economy Expands 0.5% Q/q in 4Q; Est. +0.5% Q/q(抜粋)

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