ブラジルの富豪ジョルジ・パウロ・レマン氏が、再び企業の合併・買収(M&A)を狙っている。

  真偽はともかく、それが食品業界内で広がっているうわさだ。同氏は約2年ごとに同業界で大型M&Aを実施している。同氏は2013年にウォーレン・バフェット氏にH・J・ハインツ買収で協力するよう説得し、両氏はハインツとクラフトフーズの合併を15年に取りまとめた。

ジョルジ・パウル・レマン氏
ジョルジ・パウル・レマン氏
Photographer: Dado Galdieri/Bloomberg

  RBCキャピタルの食品業界アナリスト、デービッド・パーマー氏は「今年がM&Aの年になるという見方には理がある」と指摘した。

  こうしたうわさをトレーダーらは警戒している。昨年12月にはほとんど知られていないスイス誌の記事で、レマン氏がバフェット氏と組んで米モンデリーズ買収を計画していると伝えられると、過去に何度も似た観測が浮上していたにもかかわらず、モンデリーズは急伸。数分間で28%上昇した。これまで買収合意は発表されていない。それにもかかわらず、レマン氏の17年のM&A計画には誰もが探りを入れている。モンデリーズ以外に、ゼネラル・ミルズやケロッグ、キャンベル・スープなどの名前も取り沙汰されている。

  また、一部があり得ないと一蹴しているにもかかわらず、バフェット氏が選好する米コカ・コーラも買収対象になり得るとの見方も浮上している。

  レマン氏(77)が世界の食品・飲料業界に及ぼす影響力の大きさが、こうした注目度の高さで分かる。投資会社3Gキャピタルの創業パートナーである同氏は他のパートナーと共にここ10年間にアンハイザー・ブッシュやバーガーキングなど人目を引く買収を行ったことで、その名を知られるようになった。

原題:Buffett’s Go-To Billionaire Dealmaker Has Wall Street on Edge(抜粋)

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