ジョンソン英外相は30日、英国のパスポート所有者が米国に自由に渡航でき、イスラム圏7カ国と関係のある人々の入国を制限する米大統領令の影響を受けないとの見解を示した。

  同外相は29日にトランプ氏の娘婿で大統領のシニアアドバイザーを務めるジャレッド・クシュナー氏と協議した後、大統領令の対象範囲をめぐる混乱の収拾を図った。協議ではシリアとイラク、イラン、スーダン、ソマリア、イエメン、リビアの国籍を持ちこれらの国から直接米国に渡る人だけが対象になるとされた。

  同外相は30日に英下院で「一般原則上、全ての英国のパスポート保有者は米国への渡航を引き続き歓迎される」と述べ、「われわれは米国大使館からこの大統領令について、英国のパスポート保有者が出生国や他のパスポートの保有の有無にかかわらず影響を受けないとの言質を得た」と説明した。

  トランプ米大統領による今後の英国公式訪問をめぐっては、入国制限の大統領令を理由に招待を取り下げるよう要求する英議会への嘆願書に署名した人が150万人余りに上っている。英議会は今後この問題に関する審議予定を組む是非を検討する必要がある。ジョンソン外相は入国制限について「誤りであり対立を招く」と批判したが、トランプ大統領の英国公式訪問は適切だとの見解を示した。

  野党の一部議員もトランプ氏を招待することに強い反発を表明しているが、ジョンソン外相は、論議を呼ぶ賓客の公式訪問に英王室は慣れていると指摘。故ルーマニア元大統領とジンバブエの現職大統領の名前を挙げ、「ニコラエ・チャウシェスク氏もロバート・ムガベ氏も女王に拝謁(はいえつ)した」と語った。

原題:U.K. Says It Has Won an Exemption From U.S. Travel Ban (2)(抜粋)

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