31日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  NEC(6701):前日比17%安の261円。2017年3月期営業利益予想を1000億円から300億円に下方修正する、と30日発表した。売り上げ減少による損益悪化のほか、パブリック事業やその他の海外事業で採算性が悪化した。クレディ・スイス証券は、新規事業売り上げ拡大の大幅な遅れにより、既存事業の減収を補えない構図が浮き彫りになってきたと指摘。構造改革で経営陣の対応が後手後手に回っている印象で、来期の業績回復も想定しづらいとみる。

  千代田化工建設(6366):8%安の761円。同社が35%出資する英EMAS CHIYODA Subsea(ECS)の事業環境が厳しく将来の収益性も想定を下回って推移していることから、事業計画を見直す検討を進めている、と31日正午に発表した。千代建が保有するECS株式に対する評価や融資にかかる将来の回収可能性など業績に与える影響を精査しているとした。

  ヤマトホールディングス(9064):6%安の2279.5円。17年3月期営業利益予想を650億円から580億円に下方修正する、と発表した。宅急便の取扱い数量増加で費用が想定以上に膨らんだ。メリルリンチ日本証券は、10-12月期(第3四半期)の営業利益は371億円と、同証予想の389億円をやや下回ったと指摘。同証予想以上の外部委託費の増加はネガティブと指摘した。

  北陸電力(9505):10%安の1137円。未公表だった17年3月期最終損益は10億円の赤字の見通しと開示。前期は129億円の黒字だった。未定としていた期末配当は10円(前期末25円)と計画した。ゴールドマン・サックス証券は、値上げの努力なしで減配が決定されたことで株主に負担が偏る、株式市場にネガティブなメッセージを与える可能性があるとの見方を示した。

  住友化学(4005):3.6%高の603円。16年4-12月期営業利益は前年同期比28%減の863億円だった、と発表した。1200億円(前期比27%減)とする通期計画は据え置いた。SMBC日興証券は、第3四半期累計で同証予想の800億円を大幅に上回って着地したと指摘。健康・農業以外が下期計画比で軒並み上振れの進ちょくと分析。これを踏まえれば、通期の上振れ余地が見いだせるとした。

  アンリツ(6754):9.1%高の780円。16年4-12月期営業利益は前年同期比68%減の16億6900万円だった、と発表した。みずほ証券は、10-12月期(第3四半期)は8億円となり、主力の計測機器で需要に底入れ感も出てきていると分析。限界利益率が高い研究開発用モバイル計測の需要が回復してくれば、大きな利益変化が期待できる条件が整ってきたとの認識を示した。

  日立建機(6305):4.7%安の2603円。16年4-12月期営業利益は前年同期比28%減の110億円だった、と発表した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、インドや中国向けの好調や円安進行もあり、10-12月期業績は会社計画を大きく上回る進ちょくを株式市場は想定していたと指摘。会社想定より円安だったにも関わらず計画を下振れたことを踏まえると、通期計画の達成も容易ではないとみる。会社側は通期営業利益計画280億円を据え置いた。

  マツダ(7261):3.8%安の1668円。17年3月期営業利益は従来予想の1500億円を下回る前期比43%減の1300億円程度になる見通しと31日付の日本経済新聞朝刊が報じた。日米で新車販売が苦戦している上、リコール(無料の回収・修理)関連費用の積み増しが重しになるという。同報道についてゴールドマン・サックス証券は、同証予想の1546億円を下回る内容でネガティブとした。

  フォスター電機(6794):7.2%安の1771円。17年3月期営業利益計画を40億円から25億円に下方修正する、と発表した。主力のスマートフォン向けヘッドセットの受注減少で工場稼働率が計画を下回る上、製造工程の改善による人員削減も計画通りに進まなかった。

  JSR(4185):4.1%安の1940円。16年4-12月期営業利益は前年同期比29%減の210億円だった、と発表。原料価格低下に伴う製品価格下落の影響で、主力のエラストマー事業のほか、合成樹脂を中心に売上高が減少したことなどが響いた。通期計画は260億円を据え置いた。メリルリンチ日本証券は、事前に通期の増額修正の可能性をみていたため、据え置きはややネガティブと指摘、多角化事業の利益の弱さにも懸念を示した。

  スタンレー電気(6923):5.5%高の3185円。16年4-12月期の連結営業利益は前年同期比8.9%増の288億円だった、と発表した。生産性の向上や前期の一過性費用の消失、一貫製造しているLEDヘッドランプの採用車種増加などが寄与した。SMBC日興証券は、生産トラブルなく順調に実績を積み上げる状況を確認したと指摘、直近の円安進展や新製品効果から第4四半期の業績成長は妥当性があるとみる。

  キヤノンマーケティングジャパン(8060):11%高の2156円。16年12月期営業利益は前の期比3.9%増の277億円だった、と発表した。収益性の高いサービスやソリューションが順調に推移、業務効率化による生産性向上や経費削減などが寄与した。野村証券では、プロダクション機やネットワークカメラなどBtoB事業の育成で徐々に成果が表れている点を評価、投資判断「買い」を継続した。

  プリマハム(2281):8.4%高の441円。17年3月期営業利益予想を117億円から147億円に上方修正すると31日午前に発表。加工食品事業で生産性向上によるコスト削減が奏功、原材料価格が安定していることも利益を押し上げる。

  日本M&Aセンター(2127):8.1%安の3285円。30日発表した16年4-12月期決算によると、第3四半期(10ー12月)の成約件数は127件と第2四半期の152件から減少した。野村証券は、業績の季節性から第4四半期はさらに低下することも考えられると指摘。成約件数予想を引き下げ、17年3月期営業利益予想を106億円から90億3300万円(会社計画80億円)に減額した。目標株価は4300円から4100円に変更した。

  ファンケル(4921):8.3%安の1558円。16年4-12月期営業損益は4億4400万円の赤字に転落した。前年同期は13億8200万円の黒字。顧客基盤を拡大するための広告投資で販管費が増加した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、9カ月累計での営業損失計上はネガティブと指摘。主力ファンケル事業では、第3四半期3カ月でのインバウンド需要が第2四半期より回復したにも関わらず減収となった点は懸念材料としたうえで、化粧品事業全体の底上げやブランドの多角化と収益化が急務との見方を示した。

  コナミホールディングス(9766):4%安の4520円。第3四半期に配信を開始したモバイルゲーム「遊戯王 デュエルリンクス」などが好調に推移したため17年3月期営業利益予想を250億円から360億円に上方修正したが、市場予想の375億円に届かなかった。同社は期末配当計画も17円から37円に増額した。

  新日鉄住金ソリューションズ(2327):2.7%高の2237円。16年4-12月期営業利益は前年同期比5.7%増の151億円だった、と31日午前に発表した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、堅調なクラウド事業などの効果で10-12月の粗利益率は同証予想を上回り、公共分野(既存顧客)の寄与により前年の大型案件がなくなった影響を吸収、かつ増加したと指摘。株価に与える影響はポジティブと評価した。

  かどや製油(2612):11%高の4705円。17年3月期の単体営業利益予想を25億円から35億円に上方修正すると発表。家庭用ごま油を中心に小売店や量販店でのシェア拡大に注力したほか、ねりごまの好調が続いているため。70円を計画していた期末配当は110円に引き上げ。

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