トランプ米大統領の閣僚人事と立法議案をめぐる議会審議は、イスラム圏7カ国からの入国を一時停止する大統領令など物議を醸している大統領の動きに反発した民主党議員によって難航する恐れが出てきた。

  民主党指導部は既にトランプ大統領が閣僚に指名した8人について争う姿勢を見せており、難民受け入れを凍結する大統領令に対する国民の激しい非難を受け、リベラル派や憤慨する議員からは上院審議の障害をさらに増やすよう求める要求に拍車が掛かっている。共和党はトランプ氏が支持した法案について早期に議会承認を勝ち取るチャンスも損なわれかねない。

  民主党議員は30日夜に最高裁前に集まり、大統領令に対する抗議デモを指揮した。チャック・シューマー上院院内総務(ニューヨーク州)はデモ参加者に対し、「われわれは道義に反するこの命令によって米国らしさが失われることがないようにする。われわれは全力で戦いこの戦いに勝つ」と呼び掛けた。

  大統領令を受けて入国管理職員が難民やグリーンカード保持者、幼い子供、米軍の通訳を務めた経歴を持つ人まで拘束したことに対し、米国の空港では自発的な抗議活動が広がり、憤慨する民主党議員も参加した。

  シューマー氏は30日に上院で、「命令の裏にある意図にはもっと同意できないが、場当たり的で不適格なやり方が状況をさらに悪化させてもいる。米国的ではない」と述べた。

  上院では30日夜にティラーソン次期国務長官の指名承認をめぐる審議打ち切りのための採決が行われ、可決された。31日には上院本会議でチャオ次期運輸長官の指名承認投票が行われるもよう。上院財政委員会で30日に予定されていたムニューチン次期財務長官の指名承認に関する投票は、民主党議員の圧力で31日午前に延期された。

原題:Trump’s Refugee Order Stiffens Democratic Fight on Cabinet (1)(抜粋)

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