ドイツ最大の銀行であるドイツ銀行は、ロシア人の富裕層による数十億ドル相当のマネーロンダリング(資金洗浄)を行員が手助けした疑惑に関係するニューヨーク州金融サービス局(DFS)の調査を決着させるため、4億2500万ドル(約483億円)の支払いに同意した。DFSが30日発表した。

  ドイツ銀の行員が2011年から14年にかけて、「ミラートレード・スキーム」と呼ばれる手法を使い、ロシア富裕層による100億ドル相当の国外移転をほう助したとされる疑惑の調査が、今回の合意で決着する。モスクワ在勤のドイツ銀の管理職が取引の決済を行う見返りとして、管理職の親族が25万ドル相当の賄賂を受け取ったとDFSは指摘していた。

  事情に詳しい関係者1人が明らかにしたところによると、ドイツ銀と英金融行動監視機構(FCA)との間でも、同行が数億ドルの制裁金支払いに応じる同様の合意が同日中にも成立する見通し。

  ドイツ銀とロシア中央銀行が実施した調査によれば、同行のロシアの取引相手は、ミラートレードを利用することで、ルーブルで優良株を購入し、ロンドンで同一銘柄をドルで売ることが可能になった。

  事情に詳しい複数の関係者によると、スキームを察知できなかったドイツ銀の内部統制に不備がなかったかについて、米連邦検察当局による刑事捜査が続けられているという。

原題:Deutsche Bank Ends N.Y. Mirror-Trade Probe for $425 Million (1)(抜粋)

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