米医薬品メーカーのマイランは急性アレルギー反応の応急措置に使われる自己注射薬「エピペン」に関して、不適切に競争を阻害していなかったか連邦取引委員会(FTC)の調査を受けている。同社は昨年、エピペンの大幅値上げで議会から非難されていた。

  同社は30日、ブルームバーグの質問に対し、FTCから予備的な調査の一環として、情報提供を求められたと回答した。同社は競争阻害で不適切な行為はないとしている。

  事情に詳しい関係者1人によると、FTCの調査の焦点は、マイランの慣行が反トラスト法(独占禁止法)に抵触しないかどうかで、エピペンへの小規模な変更が事実上、低価格製品との競争から保護することになったかどうかなどを調べている。特許を延長するために投薬量などを若干変更することは「プロダクトホッピング」と呼ばれる。FTCはまた、マイランがエピペンの低価格版の発売を遅らせた何らかの協定を結んでいなかったかどうかも調査しているという。調査は部外秘だとして関係者は匿名を条件に明らかにした。

  米司法省はジェネリック(後発医薬品)メーカーによる価格操作疑惑で刑事捜査を進めており、マイランもこれに巻き込まれている。マイランが司法省の捜査対象かどうかは不明。関係者によると、FTCによるエピペンに関する調査は初期段階であり、法的措置にはつながらない可能性もある。

  マイランは「ジェネリックとの競争を阻止するために当社が不適切もしくは違法な行動を取ったとする見方に根拠はない」との見解を示した。FTCはコメントを控えた。

  30日のマイラン株は前週末比0.9%安の36.34ドルで通常取引を終えた。一時は3.2%下落した。

原題:Mylan Faces U.S. Antitrust Investigation on EpiPen Practices (1)(抜粋)

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