30日の欧州債市場ではユーロ参加国の国債が総じて下落。年初からの出足としてはほぼ20年間で最悪となっている。ドイツの物価統計がユーロ圏のインフレ率加速を示唆したことが背景にある。

  域内19カ国のほとんどで10年債が値下がり。ブルームバーグ・バークレイズ・ユーロ債指数によれば、ユーロ参加国の国債の1月のリターンはマイナス2.1%で、このまま行けば少なくとも1998年以降で最悪のスタートとなりそうだ。 

  商品高や景気加速に加え、世界的な貿易障壁につながり得る大衆迎合的な政治が投資家らの懸念を引き起こし、ドイツではインフレ加速が危惧されている。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は今月、緩和策を堅持し、ユーロ圏全体で物価圧力が全般的に高まる兆候を待つ姿勢を示した。 

  独連邦統計局が発表した1月の消費者物価指数(CPI)は、欧州連合(EU)基準で前年同月比1.9%上昇し、2013年7月以来の高水準となった。EU統計局(ユーロスタット)は31日に1月のユーロ圏インフレ率を発表する。

  BNPパリバの金利戦略グローバル責任者、ローレンス・マトキン氏は、「こうした売り浴びせは世界経済の見通しや余りにも低い利回り、インフレに起因している」と指摘。ドラギ総裁は極めて大規模な水準の緩和策の必要性について極めて明確にしていることから、ECBがテーパリング議論を開始するのは6月ごろかもしれないと付け加えた。

  ロンドン時間午後4時11分現在、イタリア10年債利回りは8.8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.32%。ポルトガル10年債利回りは8.4bp上昇し4.23%となった。

  BNPパリバは、年初から約26bp上げているドイツ10年債利回りについて、年末までに0.7%に達すると予想している。

原題:European Bonds Resume Slide on Faster German Regional Inflation(抜粋)
Euro-Area Government Bonds End-of-Day Curves and Cross Spreads(抜粋)
German Inflation Nears 2 Percent as ECB Pushes Stimulus For All(抜粋)

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