米トランプ政権でホワイトハウス入りが決まったアンソニー・スカラムーチ氏はその数日後、自身の投資会社スカイブリッジ・キャピタルから手を引く取引をまとめた。ほとんど知られていないRONトランスアトランティックEGという会社に持ち分の一部を売却したのだ。

  ヘッジファンド業界会議の主催者も務めてきた同氏は27日のインタビューで、RONの投資家が誰であるかは知らないと述べた。スカイブリッジとRONの広報担当者はコメントを控えた。

  事情に詳しい関係者によれば、スカイブリッジの大半を買い取るためRONは中国のコングロマリット、海航集団(HNAグループ)の子会社とチームを組んだ。パフォーマンス次第でスカイブリッジの価値を1億8000万ドル(約205億円)以上と評価する取引だったという。こうした条件について公に話す権限がないとして関係者は匿名を条件に語った。スカラムーチ氏は価格は公正で、より高額の複数の提示を受けていたが、それらを断ったと説明した。

  証券ディスクロージャーと企業報告は、少なくとも一部RON持ち分の背後にベネズエラ生まれのダニロ・ディアスグラナドス・マングラノ氏(52)がいることを特定している。同氏はベネズエラの故チャベス前大統領の政権との密接な関係で知られるバンカーだ。同氏は今回の買い手の一員ではなく、スカイブリッジの持ち分をすでに手放していると代理人を務めるグレゴリー・クレイグ弁護氏はインタビューで述べた。

  スカラムーチ氏のエリオット・バーク弁護士は、スカラムーチ氏はホワイトハウスでの職務に求められている全ての倫理関連のディスクロージャーを行い、自身のスカイブリッジの権利に絡む一切の問題に関与しないことで合意していると説明した。海航の広報担当者はコメントを控えている。

原題:Scaramucci Scores Millions From Buyer With Mystery Investors (2)(抜粋)

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