米工業用ガス会社エアープロダクツ・アンド・ケミカルズの中国企業買収計画に問題が生じている。盈徳気体集団の買収が実現すれば、米企業による中国企業買収としてはここ10年余りで最大規模となるが、買収案をめぐり盈徳気体の取締役会で意見が割れている。

  盈徳気体が香港証券取引所に27日提出した資料によれば、同社の取締役会は買収案を検討する委員会について意見がまとまらなかった。一方で、身売りの遅れを避けたいとしてエアープロダクツにデューデリジェンス(厳格な資産査定)を要請した。

  エアープロダクツは盈徳気体の株式価値を総額約13億米ドル(約1500億円)と評価し、盈徳気体1株につき少なくとも5.50香港ドルを支払うと提案している。同日の盈徳気体株は4.72香港ドルと、買収提示額を14%下回る水準で取引を終了した。

  エアープロダクツのセイフィ・ガセミ最高経営責任者(CEO)は27日発表した2016年10ー12月(第1四半期)決算を説明する電話会見で、盈徳気体と「友好的な取引を行いたい」と述べた。

  エアープロダクツの10-12月期の調整後1株利益(継続事業ベース)は1.47米ドルと、アナリスト予想の1.48米ドルに届かなかった。売上高は18億8000万米ドル。市場予想は19億6000万米ドルだった。

  同社が示した17年1-3月(第2四半期)の調整後1株利益(同)見通しは1.30-1.40米ドル。アナリスト予想の1.56米ドルを下回っている。

原題:Biggest U.S. Takeover in China in Decade Hangs on Board Spat (2)(抜粋)Air Products 2Q Adj. EPS Cont. Ops. View Trails Est. (抜粋)

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