欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが対円とポンドで上昇、FOMC控え薄商い

  27日のニューヨーク外国為替市場でドルが対円とポンドで上昇した。週末と来週の連邦公開市場委員会(FOMC)会合を控えてトレーダーはポジションを調整している。

  ロンドン在勤トレーダーによると、商いは薄く、リスク志向が抑えられたことから値動きも小さかった。

  この日のドルの動きは米10年債利回りに連動した。

  昨年10-12月(第4四半期)の米実質国内総生産(GDP)速報値に反応して米国債利回りや株価が下げると、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数もこの日の安値まで下落した。その後、ドルに対する見方が改善したものの、週末を控えて経済統計だけではドルの勢いは続かなかったという。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比ほぼ変わらず。ドルは対ポンドで0.3%高の1ポンド=1.2555ドル。対円では0.5%上昇して1ドル=115円10銭だった。
原題:Dollar Reverses Drop, Shrugging Off Weaker U.S. GDP and Durables(抜粋)

◎米国株:主要株価指数が下落、予想以上のGDP減速を嫌気

  27日の米株式相場は下落。昨年10-12月(第4四半期)の国内総生産(GDP)の伸びが市場の予想以上に鈍化したことが嫌気された。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%未満下げて2294.69。ダウ工業株30種平均は7.13ドル(0.1%未満)安い20093.78ドル。

  決算を受けた個別銘柄の動きでは、マイクロソフトやインテルが上昇した一方、スターバックスは下落した。

  米商務省が27日発表した昨年10-12月(第4四半期)の実質GDP(季節調整済み、年率)速報値は前期比1.9%増と、前期の3.5%増から伸びが鈍化した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の中央値は2.2%増だった。   

  ブルームバーグがまとめたデータによれば、今決算シーズンではS&P500種指数の構成企業の3分の1近くが発表を終えており、うち68%が市場予想を上回った。JPモルガンの株式ストラテジスト、エマニュエル・コー、ミスラフ・マテイカ両氏はリポートで、今決算シーズンについて「好調なスタートを切った」とし、1年におよぶ決算の低迷期が昨年7-9月(第3四半期)に終わったことを裏付けるだろうと記した。

  S&P500種の業種別11指数ではエネルギー株の指数が0.9%安と最も下げた。一方でヘルスケア株の指数は0.8%高。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)は0.5%低下と、4日連続での下げとなった。
原題:U.S. Equities Slide After Growth Data as Energy Shares Decline(抜粋)
原題:U.S. Economic Growth Cools on Biggest Trade Drag Since 2010 (1)(抜粋)
原題:U.S. Stocks Slip, Treasuries Climb as Oil Drops: Markets Wrap(抜粋)

◎米国債:上昇、10-12月期GDPが減速-週間では2週続落

  27日の米国債相場は上昇。米経済成長が昨年10-12月(第4四半期)に減速したことが背景。週間ベースでは2週連続の下落。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、午後4時59分現在、米10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.48%。週間では約2bpの上昇。前日には2.55%と、昨年12月以来の高水準をつけていた。

  米商務省が発表した第4四半期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)速報値は前期比1.9%増と、前期の3.5%増から伸びが鈍化した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の中央値は2.2%増だった。 純輸出のGDPへの寄与度はマイナス1.7ポイントで、これは2010年第2四半期以降で最大のマイナス。

  米経済のこうしたパフォーマンスを背景に、トランプ大統領が果たして景気を勢い付かせることができるのか、それとも貿易摩擦が生じた場合には成長抑制につながるのか、不透明感が一段と高まっている。

  昨年12月の米耐久財受注は0.4%減。市場予想は2.5%増だった。

  商品先物取引委員会(CFTC)が公表した24日終了週のデータによれば、レバレッジドファンドによる5年債先物のネットショートは過去最高水準から2週連続で減少した。
原題:Treasury Yields Edge Higher for Second Week as Traders Eye Trump(抜粋)、U.S. Stocks Slip, Treasuries Climb as Oil Drops: Markets Wrap(抜粋)

◎NY金:4日続落、春節の連休で中国からの買いが休止状態

  27日のニューヨーク金先物相場は4日続落し、昨年11月以降で最長の連続安となった。春節(旧正月)の祝日で中国からの買いが止まった。

  RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニア・マーケット・ストラテジスト、ボブ・ヘイバーコーン氏は電話インタビューで、「中国の祝日で動きが誇張され得る」と指摘。「出来高は減少するだろう。リスク資産へのフォーカスが強くなっている」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比0.1%安の1オンス=1191.10ドルで終了。一時は0.8%下げて、1月11日以来の安値をつけた。4日続落は昨年11月14日以来の最長。

  銀先物3月限は1.7%高の17.136ドル。プラチナ先物4月限は0.2%上げて983.30ドル。パラジウム先物3月限は2%上昇の738.60ドル。
原題:Gold Goes Cold Turkey as Chinese Stop Buying for Year of Rooster(抜粋)

◎NY原油:反落、米リグ稼働数増加を嫌気-減産効果を相殺か

  27日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反落。石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国が減産合意を順守しても、米国の石油リグ(掘削装置)の稼働数増で生産が増えるとの見方が広がった。

  トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード)のシニアアナリスト、ジーン・マクギリアン氏は電話インタビューで、「レンジの上限に達した後は勢いを失った」と指摘。「ここから先は値固めに入り、一段高への力を蓄えることになろう。価格はレンジの上限に来たところで、減産合意が守られたとしても北米での生産増加に相殺されるという心配の壁にぶち当たった」と説明した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比61セント(1.13%)安い1バレル=53.17ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限度は72セント(1.3%)下げて55.52ドル。
原題:Oil Falls as U.S. Drillers Replace Barrels Lost in OPEC-Led Cuts(抜粋)

◎欧州株:反落、銀行はUBS主導で1年1カ月ぶり高値から下げ

  27日の欧州株式市場は、指標のストックス欧州600指数が反落。週間では最近5週間で4週目の上昇を確保したが、銀行や自動車が売られ週間の上げ幅を縮小した。

  ストックス600指数は前日比0.3%安の366.38で終了。前日まで3日間として昨年12月初め以来の上昇幅を記録していた。

  この日は約1年1カ月ぶりの高値に上っていた銀行株が4日ぶりに下落した。ウェルスマネジメント事業からの資金流出が明らかになったスイスのUBSグループが4.5%安。自動車株もユーロ高が輸出企業の業績見通しに響くとの観測から売り優勢となった。

  一方、業種別指数で小売株が最も上昇した。英スーパーマーケット最大手テスコが約37億ポンド(約5350億円)での買収に合意したと発表した食品卸のブッカー・グループは16%高と急伸。テスコも9.3%上昇した。

  デグルーフ・ピーターカムのマクロ調査担当責任者ブルーノ・コールマン氏はインタビューで、欧州経済の加速や企業利益の回復で投資資金が流入し、欧州株の「極めて高い」リスクプレミアムは今年低下する見通しだと語った。
原題:European Stocks Fall From 13-Month High as Banks Reverse Rally(抜粋)

◎欧州債:まちまち、ギリシャ短期債は大幅下落-支援不透明で

  27日の欧州債市場はまちまち。26日に債権団との会合が物別れに終わったギリシャの国債は大幅に下落した。

  ベレンベルクはギリシャ政府が協議再開を急ぐ必要があり、そうしなければ国債のデフォルト(債務不履行)リスクが増すと警告。コメルツ銀行は、前日の協議破談の報道を受けたギリシャ債急落で、経験豊富な投資家がトレーディングに参戦した可能性を指摘した。グレイロック・キャピタル・マネジメントはギリシャ債にキャリートレードの好機があるとの見方を示した。

  ベレンベルクのエコノミスト、カーステン・ヘッセ氏(ロンドン在勤)は電子メールで現在の協議状況に言及し、「ギリシャは支援策の検証作業を可及的速やかにまとめる必要がある。金融支援受け取りが少しでも遅れれば国家破綻のリスクが上昇し、景況感や国内総生産(GDP)成長率に悪影響が及ぶ」と指摘した。

  ロンドン時間午後4時15分現在、ギリシャ2年債利回りは前日比63ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の7.52%。同10年債利回りは29bp上昇の7.20%となった。

  ギリシャ債は流動性に乏しいため大きく振れる傾向があり、10年債利回りは2012年に44%超、15年には20%前後まで上昇したことがある。
原題:Stalled Greece Talks Evoke 2009 Memories as Greylock Sees Carry(抜粋)
Euro-Area Government Bonds End-of-Day Curves and Cross Spreads

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