27日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  エムスリー(2413):前日比9.2%高の3230円。2016年4-12月期営業利益は前年同期比24%増の187億円だったと26日に発表、主力の医療ポータル事業が大幅増益だった。会社側は17年3月期営業利益計画を230億円で据え置いた。メリルリンチ日本証券では通期営業利益が市場予想245億円に到達する可能性が見えた点はポジティブ、利益ドライバーがコア事業の成長加速にある点も安心感を高めていると評価した。

  ブリヂストン(5108):2.9%高の4208円。JPモルガン証券の岸本章アナリストは、トランプ米政権のメキシコとの国境税検討による連想に加え、米キャタピラー決算でセンチメントがやや改善する要因になった可能性がある、と指摘した。同社は米国での現地生産比率が高く、新税導入後に海外からの安価な輸入タイヤが減少すれば、需給が締まって値上げしやすい環境が整うとの連想が働きやすいとみる。また、キャタピラーなどの鉱山用タイヤの在庫調整がほぼ完了しつつあるため、今後は鉱山用タイヤの出荷は戻ってくるとの見方を示した。

  日立国際電気(6756):6.5%安の2453円。17年3月期純利益予想を85億円から77億円に下方修正すると26日に発表。市場予想は116億円だった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、半導体製造装置(SPE)好調で通期業績の上方修正が期待されていただけに、純利益の下方修正には意外感があるとの見方を示した。

  サイバーエージェント(4751):6.6%安の2850円。26日に発表した10-12月期営業利益はメディア事業の損失計上などが響き前年同期比51%減の63億5400万円だった。市場予想は84億円。クレディ・スイス証券では、利益水準が市場予想を下回ったため、株価にはややネガティブな反応が予想される、と指摘した。

  カゴメ(2811):3.5%高の2935円。16年12月期営業利益は前の期比62%増の109億円と、従来計画の92億円を上回ったもようと26日に発表。機能性表示食品として発売したトマトジュースのほか、野菜生活100スムージーなどが想定以上に好調だった。期末配当を22円から24.5円に増額。

  日立金属(5486):2.9%安の1589円。4-12月期の営業利益は前年同期比13%減の472億円だったと26日に発表、売上高は14%減の6665億円だった。野村証券では10-12月期の調整後営業利益は161億円と野村予想の160億円並みとし、円安進行を考えるとやや物足りない内容と指摘した。高級機能部品が同証予想に対しやや低迷したとみている。

  アドバンテスト(6857):1.9%安の2129円。26日発表の10ー12月期営業損益は10億円の黒字と前年同期の2億円の赤字から改善した。クレディ・スイス証券では、第3四半期の黒字維持や通期業績計画の上方修正など好決算と評価する一方で、17年のメモリテスタ市場の成長率が会社側の見通しの範囲にとどまり、期待はあるが数字が伴っていない印象との見方を示した。また、ロジックテストの需要も計画を下回って推移しているため、17年は製品ミックス悪化を想定せざるを得ない、とした。

  蝶理(8014):5.5%高の1962円。4-12月期営業利益は前年同期比4割増の53億9500万円だったと26日に発表。繊維や機械事業の採算性の改善などが寄与した。17年3月期営業利益計画を60億円から前期比19%増の64億円に上方修正、年間配当予想を36円から38円に引き上げた。 

  デクセリアルズ(4980):5.4%高の1234円。17年3月期純損益見通しを8億4000万円の赤字から2000万円の黒字に上方修正すると26日に発表した。1-3月期の想定為替レートを1ドル=100円から同110円に変更したことや光学フィルムの売り上げが好調に推移していることが寄与する。

  広栄化学工業(4367):12%高の329円。17年3月期単独営業利益計画を9億円から13億円に上方修正すると27日午後1時に発表。26%の減益予想は一転、7.4%の増益となる見込み。コスト削減に加え、原燃料価格が低位で推移していることが奏功する。期末配当予想は8円から10円に引き上げ。

  東洋機械金属(6210):12%高の528円。4-12月期営業利益は前年同期比0.2%増の13億6100万円だったと26日に発表、上期の18%減益から増益に浮上した。射出成形機が国内で自動車、生活用品関連向けに伸びた。いちよし経済研究所は自動車向けの業績けん引が鮮明と分析。主力の成形機持ち直しなども踏まえ、17年3月期営業利益予想を18億5000万円から19億5000万円に引き上げた。会社側が据え置いた計画は前期比1.7%増の18億3000万円。

  ゴールドクレスト(8871):5.1%安の2026円。26日発表の第3四半期決算によると、10-12月期営業利益は前年同期比31%減の10億7100万円だった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の小澤公樹シニアアナリストは、目黒のオフィス売却で上期に業績が進ちょくしたが、10-12月期に利益の積み上げが鈍り、市場の期待値が下がったようだと電話取材で指摘した。
  
  三菱ガス化学(4182):2.2%安の2185円。SMBC日興証券は26日付で投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」に引き下げた。来期以降は今期まで利益の押し上げに寄与してきたポリカーボネート樹脂のマージンが縮小すると見込んだ。メタノールからオレフィンへのMTOプロジェクトの採算悪化など需要の伸びが鈍化するため市況上昇余地は限定的と予想、18年3月期営業利益予想を350億円から340億円に下方修正した。会社側の今期計画は300億円。

  ニューフレアテクノロジー(6256):7.3%安の7150円。4-12月期営業利益は前年同期比34%減の93億3800万円だったと26日に発表。第4四半期に出荷時期が集中している影響もあり、主力の電子ビームマスク描画装置の出荷が低調だった。クレディ・スイス証券は、第3四半期業績は計画通りの低水準でニュートラルな印象と指摘。注目するマルチビームのマスク描画装置の開発動向のアップデートが待たれるとした。

  ダイベア(6478):15%高の297円。4-12月期営業利益は前年同期比5.4%増の5億1900万円と26日に発表、原価低減や業務効率化により増益を確保した。17年3月期営業利益計画も6億円から前期比45%増の7億5000万円に上方修正した。また、創立80周年記念配当を実施、年間配当予想を8円から9円に引き上げた。

  ダブル・スコープ(6619):8.2%高の1837円。技術的課題で量産移行時期が遅延していたセパレータの第5号生産ラインが1月から安定的な量産稼働を開始したと26日に発表。ほかのラインを合わせた生産能力は18年末までに15年末比200%以上になるとしている。

  エックスネット(4762):9.7%高の2040円。3月末の株主を対象に1株を2株に分割する、と27日午後2時に発表。流動性向上や最低投資額の低下による新規投資家の資金流入が見込まれ、午後急騰した。同時に発表した4-12月期営業利益は前年同期比4.9%増の5億2200万円。資産運用システム「XNETサービス」の増収基調が継続した。

  夢の街創造委員会(2484):6.3%高の3190円。2月末の株主を対象に1株を4株に分割する、と26日に発表。流動性向上や最低投資額の低下による新規投資家の資金流入が見込まれた。

  シャノン(3976):東証マザーズ市場に新規上場した。マーケティングクラウドの提供やソリューションの企画・開発・販売を手掛ける。17年で初となる新規上場銘柄。公開価格の1500円に対し2.3倍の3450円買い気配のまま終了。

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