三井住友フィナンシャルグループが英バークレイズからプライベートバンカー約20人を採用する計画であることが明らかになった。バークレイズは日本での富裕層向け業務を縮小、三井住友Fは同ビジネスを拡大する。

  SMBC日興証券への入社は4月の予定で、三井住友Fは今後、競合他社からのバンカーの採用や内部人員の配置換えにより陣容を拡大、プライベートバンキング(PB)業務を強化する方針だ。同社の芝田浩一広報担当がブルームバーグの取材に答えた。

富裕層向け業務拡大に着手したSMFG
富裕層向け業務拡大に着手したSMFG
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  三井住友銀行とSMBC日興は2010年7月からバークレイズと運用可能資産5億円超の富裕層を対象にPB業務を行ってきたが、今年に入り包括提携の解消を決めた。4月以降は三井住友が事業を運営し、バークレイズは商品供給に特化する。

  バークレイズの中田咲広報担当はブルームバーグ・ニュースの取材に対し、「日本でのコミットメントや、アジアにおける日本ビジネスの重要性は変わらない」と述べた。

  ロンドンに本拠を置くバークレイズは昨年、香港とシンガポールのPB業務を売却するなど、ビジネスの選択と集中を進めている。日本では1月、エクイティ業務からの撤退を決め、東京で働く約100人の社員が退社を迫られた。

「特別感のあるサービス」

  三井住友とバークレイズとの提携業務の預り資産(SMBC日興)は約4500億円で、富裕層向け事業としての税前利益は30億円程度。

  三井住友Fは25日、バークレイズとの提携を見直すと発表した。三井住友は個人向け資産運用業務を重点分野の一つと位置づけており、銀行と証券の一体運営を強化する中で「特別感のあるサービス」を提供できる大口富裕層向けビジネスを目指す。

  SMBC日興は今回の提携解消にあたり、清算金として約110億円をバークレイズに支払うという。同社が27日午後発表した第3四半期(10-12月)の純利益は43億円と、特別損失の計上により前年同期の106億円から半減した。

英語記事:Sumitomo Mitsui Hiring Barclays Private Bankers as Ties End (1)

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