米議会共和党の指導部は、メキシコとの国境沿いに壁を築くトランプ大統領の計画について、最大150億ドル(約1兆7200億円)の建設費確保に取り組む考えを示した。

  ライアン下院議長とマコネル上院院内総務は26日、予想されるトランプ氏からの予算要求に含まれる壁建設費用について、行動する用意があると表明。同計画を無視してきた従来の姿勢を転換した。

  ライアン氏はフィラデルフィアで記者団に対し、「われわれは実際にこの壁を築くことになった」と語った。壁がどのような形になり、どのように予算が組まれどの程度の費用がかかるか、建設に要する時間などはなお不明だ。

  共和党指導部は、2006年の法律で義務付けられた国境沿いの700マイル(約1127キロメートル)の「物理的障壁」建設を米政府が完了していないため、少なくともトランプ氏の構想に着手する段階では議会が新しい法案を可決する必要はないと指摘する。

  マコネル氏は最終的にメキシコに壁建設費用を支払わせる方法について、トランプ氏へのアドバイスはないと述べた上で、国境警備の予算として要求される見込みの約「120億-150億ドル」について議会は行動する用意があると述べた。マコネル氏の報道官デービッド・ポップ氏はその後、この金額は公になっている壁建設コストの見積もりだと電子メールで説明した。

  ただ、壁建設費用を他の歳出カットなどで相殺するかどうかについて、議員の間では意見が一致していない。ライアン議長は埋め合わせの方法について、トランプ政権が示す案を待つ考えを示した。

  スパイサー大統領報道官は26日に記者団に対し、一つの可能性としてメキシコからの輸入品に20%の税金を課すことを検討していると発言。これにより年間100億ドルの税収を見込め、「容易に壁建設費用を確保できる」と説明した。

原題:GOP Leaders Embrace Trump’s Border Wall But Split on Details (1)(抜粋)

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