スパイサー米大統領報道官は26日、トランプ政権がメキシコ国境の壁建設費用を捻出するため、同国からの輸入品に20%の課税を検討していると述べた。この数時間前にメキシコのペニャニエト大統領はトランプ米大統領との会談を中止すると発表した。

  トランプ大統領のフィラデルフィア訪問に同行した同報道官は、ワシントンに戻る途中の機内で記者団に対し、「米国が貿易赤字を抱えるメキシコのような国々からの輸入品に課税する手段として、包括的な税制改革を活用するという、現在具体化しつつある計画に基づくと、500億ドル(約5兆7000億円)に対して20%課税すれば、年間100億ドルを徴税でき、この仕組みだけで容易に壁建設費用を確保できる」と説明した。

米国とメキシコ国境を隔てる柵
米国とメキシコ国境を隔てる柵
Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg

  同報道官はこうした課税がどう機能し、米国の消費者や企業にどのように影響するかは言及せず、他国にもこの課税を適用する可能性について問われると、トランプ政権として「現時点はメキシコに重点を置いている」と答えた。

  その後、オフィスに戻った報道官は記者団を集め、課税案は壁建設の財源確保に向けた1つのアイデアにすぎないと述べ、経済的影響の検討が必要になると語った。

  ペニャニエト大統領が会談中止を発表したのを受け、メキシコ・ペソは一時0.7%下落し1ドル=21.2149ペソを付けた。

原題:Trump Floats 20% Border Tax for Wall as Mexico Feud Deepens (1)(抜粋)

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