スイスの銀行UBSグループが27日に発表する昨年10-12月(第4四半期)決算は、米銀勢よりも小幅な増益にとどまるとみられる。訴訟絡みの費用が足かせとなるほか、債券トレーディング事業縮小で金利上昇の恩恵を受けにくい欧州銀の出3遅れが鮮明になりそうだ。

  キーフ・ブリュイエット・アンド・ウッズのアナリスト、ジョージ・カラマノス氏(ロンドン在勤)の予想によれば、UBSの第4四半期税引き前利益は前年同期比21%増の2億8200万スイス・フラン(約320億円)の見込み。米5大銀行は平均で64%の増益を記録、ゴールドマン・サックス・グループの税引き前利益は3倍強に増えた。UBSが自らまとめたアナリスト22人の調査では6.4%の増益しか予想されていない。

ウォール街にトレーディングの追い風-ゴールドマンなど皆増収

  UBSは国際展開する欧州大手銀行の第4四半期決算発表の先陣を切る。クレディ・スイス・グループやドイツ銀行など欧州銀の多くは費用増大と収入伸び悩みの中で、コスト削減および必要資本の大きい債券トレーディング縮小を迫られた。

  アナリストがUBS決算で重視する項目は以下の通り。

  金融危機前の住宅ローン証券販売に関する米調査に絡む引当金。UBS調査でのアナリスト予想は5億4400万フラン。

  債券トレーディング収入。UBSは2012年に債券トレーディングからおおむね撤退しているため、15年は投資銀行部門の収入の最も大きな部分を株式トレーディングが占めた。昨年第4四半期は債券トレーディング収入も増加した公算があるが、株式中心モデルのため増収率は米国勢よりも小幅だろうと、フォントベルのアナリスト、アンドレアス・ベンディッティ氏がリポートで予想した。

  ウェルスマネジメント事業。投資銀行事業に比べると安定した収益源だが、低金利と世界的な政治不透明、金融危機の後遺症で顧客の取引は活発でなく、UBSにとっての中核事業の利益率を圧迫している。

原題:UBS Profit May Trail U.S. Peers on Litigation Reserves, Trading(抜粋)

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