ノルウェーの政府系ファンド (SWF)、政府年金基金グローバル(運用資産額8900億ドル=約101兆円)には、あなたよりも長い時間を待つ余裕がある。

  基金を管理・運営するノルウェー銀行(中央銀行)の投資運用部門(NBIM)で資産戦略の最高投資責任者(CIO)を務めるゲイル・オイビン・ニーガード氏によれば、同基金が行うトレードは1時間かかることもあれば、最長で6カ月を要する場合もある。

  ニーガード氏は25日のインタビューで、「われわれは長期ファンドであり、取引コストを可能な限り引き下げるために時間をかける。支払いをいとわないのであれば、流動性は常に見いだせるが、われわれは自然な買い手や売り手を見つけるために引き延ばしたいと考えている」と発言。トレーディングを最小限に抑える努力も行っていることを明らかにした。

  政府年金基金グローバルの運用資産は、世界的な金融危機以降で3倍以上に拡大し、現在では世界の上場株式の約1.3%を保有する。その規模に加えて、特に長期的な視点で投資を行うことが基金の強みといえる。ニーガード氏によると、過去数年で平均トレーディングコストの圧縮に成功したとはいえ、株式と債券の両方で大口取引が複雑化し、コストも上昇しており、規模の大きさは同時に困難も伴う。

  ニーガード氏は「規模でトレードを行う場合、取引に応じる自然な買い手や売り手は極めて少ない」と述べ、特に債券トレーディングで困難が増しており、流動性は「10年前に比べて低下している」と指摘した。

 
原題:World’s Biggest Wealth Fund Sits Out Liquidity Trap Others Fear(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE