米ハーバード大学寄付基金の新責任者ニルマル・ナーベカー氏は、エール大など運用成績がより良好な他大学を手本に、同基金の刷新に迅速に動いた。同氏は230人のスタッフを半分に削減し、大半の資金の運用を外部の運用者に委託する方針を表明した。

  これは1990年代から続けてきた投資戦略を撤回するという異例の動き。ハーバードは従来の方法の下では自前の資産運用者を採用し、成績トップの運用者には数百万ドルの報酬を支給していた。

 ハーバード大学
ハーバード大学
Photographer: Victor J. Blue/Bloomberg

  ハーバードはかつてはこの戦略で成功していたものの、最近では外部の投資会社に運用を委託するエール大などの成績を下回っていた。ハーバードはナーベカー氏を起用し、運用資産357億ドル(約4兆円)と大学最大の寄付基金の立て直しを託した。同氏は昨年12月に現職に就任。以前在籍していたコロンビア大では外部委託を活用し、わずか20人のスタッフでハーバードを上回る運用成績を達成していた。

  ナーベカー氏(54)は25日のハーバード宛ての書簡で、「われわれは現行ポートフォリオの投資活動を支えるための組織の複雑さと資源をもはや正当化できない」と指摘し、「そのため、われわれは幾つかの重要だか困難な決定を行った」と説明した。

  ハーバードの15年7月ー16年6月の運用成績はマイナス2%。大半の大学も小幅損失を被った。同大の過去5年間の平均年間リターンはプラス5.9%と、「アイビーリーグ」と呼ばれる東部名門私立大で最悪級となり、エールなどを下回った。エールのリターンはプラス10.3%と、大学の中で最高クラスだった。

原題:Harvard’s New Fund Manager, Copying Yale, Will Farm Out Money(抜粋)

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