英石油大手BPは、石油需要の伸びが向こう数十年間にわたって鈍化する一方、在庫は潤沢な状況が続くとして、中東とロシア、米国の生産者が高コストの競合他社を抑えて引き続き市場シェアを増やすとの見通しを示した。

  BPは25日発表したリポート「エネルギー予測2035」で、石油需要は向こう20年間、年間平均0.7%と、過去20年間の伸び率の半分をわずかに上回るペースで増加すると予想。2030年代の早い時期までに、運輸向けが伸びの主要なけん引役ではなくなり、これまでのトレンドが大幅に変化するとの見方を示した。

  同社チーフエコノミスト、スペンサー・デール氏は資料で「30年代に石油需要を最もけん引するのは、自動車やトラック、飛行機向け燃料としての利用ではなく、プラスチックや布地などの生産向けとなる」と予測。「過去の状況とは大きく変化するだろう」と述べた。

  電気自動車の普及やエネルギー効率の向上、再生可能エネルギーの利用拡大も石油需要に影響を及ぼす見込み。デール氏によれば、こうしたトレンドが続けば、石油需要は40年代半ばにピークを打つ可能性がある。その時期は、電気自動車と再生可能エネルギーの利用ペースによって変わり得ると説明した。

原題:BP Sees a Future of Slowing Oil Demand Growth, Abundant Supplies(抜粋)

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