英国のメイ首相の訪米は世界の首脳が国際舞台に迎えたトランプ米大統領との向き合い方を見極める最初の試金石となるとともに、米英間の貿易協定の土台を作ることになる。

  メイ英首相は26日に訪問先のフィラデルフィアで米共和党議員に演説する。準備された演説原稿によると、首相は米英両国で共に新政権が始動したことに触れ、「われわれにはこの新時代に特別な関係を新たにする機会と、まさに責任がある」と指摘し、「再び共にリードする機会がある」と述べる。

  27日にトランプ米大統領とホワイトハウスで会談するメイ首相にとって朗報なのは、大統領が両国関係の強化と英国との貿易協定締結に意欲的であることだ。環太平洋連携協定(TPP)からの離脱を表明し、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を準備しているトランプ氏は、亀裂が生じた欧州にくさびを打ち、少なくとも1つの貿易関係を強化する取り組みをさらに推進したい意向。

  トランプ氏は「米国第一主義」を掲げて大統領選に勝利し、メイ首相は英国の欧州連合(EU)離脱手続きを推進しているが、緊密な米英関係が構築されれば、両国はいずれも内向き志向でないことを証明することになる。メイ首相がトランプ氏への世界的な抗議をよそに、同大統領就任後初の外国首脳との会談実現に努めたのはこうした背景がある。

原題:U.K.’s May Gets First Crack at Coaxing Trump to Engage Abroad(抜粋)

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