世界最大の資産運用会社である米ブラックロックは、カストディー(資産管理)サービス業務の委託先を米ステート・ストリートから米銀JPモルガン・チェースに変更し、顧客資産1兆ドル(約113兆3400億円)余りを同行に移管する。

  事情に詳しい関係者の1人によれば、今回の資産の移管は、手数料の引き下げを目指すブラックロックの戦略の一環。JPモルガンは発表文で、カストディー資産の移管契約としては過去最大級だと説明した。

  事情に詳しい別の関係者によると、カストディー業務の拡大を通じて、現在では約20兆5000億ドル相当の資産を管理するJPモルガンは、より安いサービス提供につながる自動化技術への投資も推進している。今回の契約に伴い年間数千万ドルの手数料収入が期待できるという。

  ブラックロックの幹部は、これまでも業者への圧力を強める方針を公言しており、同社のシニアマネジングディレクターで、業務運営・テクノロジー責任者を務めるデレク・スタイン氏は「ブラックロックの多くの顧客がファンドレベルでの経費圧縮を通じて、コスト削減を実現できる」と電子メールで25日に配布した発表文で指摘した。

  今回の契約解除が打撃と受け止められたステート・ストリートの株価は、25日のニューヨーク株式市場で急落し、3.4%安で終了した。

原題:BlackRock’s $1 Trillion JPMorgan Move Shows Cost Strategy (1)(抜粋)

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