欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル下落-トランプ相場一巡、株高・金利上昇も支援ならず

  25日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。米国株が急伸し米10年債利回りが月初来の最高に達したにもかかわらず、ドルの支援材料とならなかった。為替市場ではトランプ相場が一巡した可能性が示唆された。

  ドルは主要10カ国(G10)通貨の大半に対して下げた。特にカナダ・ドルと英ポンドに対して大きく下げた。メキシコ・ペソは対ドルで大幅上昇。トランプ大統領はメキシコ国境の壁の建設
に向けて行動を開始した。

  G10通貨のうち対ドルで最も上昇したのはポンド。100日移動平均値の1ポンド=1.2513ドルを上回った。同平均値を上回るのは欧州連合(EU)離脱をめぐる英国民投票が行われた6月24日以降で初めてとなる。

  メイ英首相は議会の要求を受け入れ、EU離脱交渉の計画を文書で公表すると言明した。トレーダーによれば、この後不透明感が緩和されたとしてポンドが買われた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ポンドは対ドルで0.9%高の1ポンド=1.2634ドル。ドルは対円で0.5%下げて1ドル=113円28銭。対ユーロでは0.2%下げて1ユーロ=1.0748ドル。
原題:Dollar Losing Traction May Signal Reflation Trade Pause(抜粋)

◎米国株:続伸、ダウ平均は初の2万ドル突破-経済成長への楽観で

  25日の米株式相場は続伸。ダウ工業株30種平均は初めて2万ドルの大台に乗せた。企業決算が好感されたほか、トランプ政権下での経済成長加速や歳出拡大への期待が広がった。

  決算を受けてボーイングが大きく上げたほか、経済成長への期待から金融やテクノロジー関連も買われた。

  S&P500種株価指数は前日比0.8%高の2298.37と過去最高値。ダウ工業株30種平均は155.80ドル(0.8%)上昇して20068.51ドルと、終値ベースで初の2万ドル超えとなった。

  プルデンシャル・ファイナンシャルの市場ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「大統領令署名への迅速な動きのほか、明るい経済データを受けて、状況が明確さを増してきた。米国の全指数が前向きに反応している」とし、「明確さは市場に必要な酸素だ」と続けた。

  ボーイングは4.2%高。同社の10ー12月(第4四半期)決算は増益となり、市場予想も上回った。

  金融株ではウェルズ・ファーゴが3.5%高、モルガン・スタンレーは2.6%上昇した。情報技術株ではシーゲイト・テクノロジーが14%高と急伸。半導体関連も買われた。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)は10.8に低下した。

  ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査では、今年の米経済成長率は2.3%と、昨年の1.6%からの加速が見込まれている。
原題:U.S. Stocks Advance on Bank Stock Rally as Dow Surpasses 20,000(抜粋)
原題:Dow Tops 20,000 as Earnings Feed Rally, Bonds Fall: Markets Wrap(抜粋)

◎米国債:続落、10年債利回りは2.5%を突破-ダウ最高値更新を受け

  25日の米国債相場は続落。10年債利回りは2.5%を突破し、4週間ぶり高水準を付けた。世界的な株高となり、ダウ工業株30種平均は節目の2万ドルを初めて超えた。

  利回りは5年債入札(規模340億ドル)を受けてこの日の最高水準に上昇した。最高落札利回りは1.988%。応札締め切りの午後1時時点で、入札前取引の5年債利回りを約1.2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回った。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.51%。

  5年債入札では応札倍率が2.38倍と、昨年7月以来の低水準。海外の中央銀行を含む間接入札者の落札に占める割合は63.3%と、過去最高だった前月から低下。一方、プライマリー ディーラー(政府証券公認ディーラー)の割合は32.1%に上昇したが、過去6回の平均を下回った。

  前日の2年債入札でも平均落札価格と最低落札価格の差であるテールが流れた。26日には7年債の入札(規模280億ドル)が予定されている。

  ドイツ10年債利回りは一時6.4bp上昇し、1年ぶりの高水準を付けた。欧州株の上昇に加え、ドイツ30年債入札で需要が弱かったことが影響した。

  米国株の動きが過去1週間、米国債の方向を左右している。米国株は保護主義推進や減税、財政出動、規制緩和などトランプ政権の政策からの経済的影響をめぐるセンチメントの変化を反映している。
原題:Treasuries Fall on Dow Record, Pushing 10-Year Yield Above 2.5%(抜粋)

◎NY金:続落、リスク志向上昇で逃避需要が減退-株価急伸

  25日のニューヨーク金先物相場は続落。企業決算への楽観でリスク志向が高まり、株式相場は過去最高値に押し上げられた。米国債利回りは上昇。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比1.1%安の1オンス=1200.50ドル。

  RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニアマーケットストラテジスト、フィル・ストライブル氏は「金のような安全資産に逃避する必要がなくなった」と発言。「トランプ大統領の政策と株式市場への楽観が戻った」と続けた。

  銀3月限は1.2%下げて16.98ドル。プラチナ4月限は2.6%安の981.70ドル。パラジウム3月限は7.5%値下がりして736.10ドル。
原題:Gold Declines as Investor Risk Appetite Returns, Stocks Surge(抜粋)

◎NY原油:反落、米在庫増を嫌気-ガソリン在庫も増加

  25日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反落。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で原油と石油製品の増加が示された。クウェート石油相によれば、同国は石油輸出国機構(OPEC)の減産合意を完全に順守するが、まだ減産を実行していない国もある。

  エナジー・アナリティクス・グループ(フロリダ州ウェリントン)のディレクター、トム・フィンロン氏は電話取材に対し、「OPEC加盟国、非加盟国の減産が話題になっているが、米国の原油在庫が極めて高水準にあり、さらに積み上がっているという事実に変化はない」と述べた。「ガソリン在庫はこの季節上昇するものだが、今回のは違う。増加の勢いに私は驚いた」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比43セント(0.81%)安い1バレル=52.75ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は36セント下げて55.08ドル。
原題:Oil Declines in New York as U.S. Crude and Fuel Supplies Gain(抜粋)

◎欧州株:続伸、ストックス600は15年12月以来の高値-世界的な株高で

  25日の欧州株式市場は世界的な株高の後押しを受けて続伸。企業業績への楽観で指標のストックス欧州600指数は昨年11月以来の上げ幅を記録した。

  ストックス欧州600指数は前日比1.3%高の366.59となり、2015年12月以来の高値に達した。国債利回りが上昇したうえ、スペインのサンタンデール銀行が発表した10-12月決算が予想以上だったため、銀行株と保険株が上げを主導した。この日はアジア株が上昇し、米ダウ工業株30種平均は初めて2万ドルを突破した。

  個別では、サンタンデール銀行が4%高と12月8日以来の大幅上昇を遂げ、銀行株の上げをけん引。スイスの製薬会社ノバルティスは2.4%高。50億ドルの自社株買いを提案したほか、苦戦する眼科部門の分社化を検討していると明らかにしたことが好感された。
原題:Banks Lift Europe Stocks to Highest Since ’15 as Santander Gains(抜粋)

◎欧州債:総じて下落、世界的な株高で債券に売り-ギリシャ債は逆行高

  25日の欧州債市場は総じて下落。米ダウ工業株30種平均が初めて2万ドルを突破するなど世界的な株高の様相を呈する中、債券は原油とともに売られた。

  憲法裁判所が下院選挙法の一部を違憲と判断し、早期総選挙実施の可能性が高まったイタリアでも、国債が下落した。同国10年債利回りはロンドン時間午後4時12分現在、前日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.11%。

  一方、26日のユーロ圏財務相会合で支援策が議論される予定のギリシャは堅調。同国2年債利回りは17bp低下の6.7%となった。
原題:BTP Futures Drop as Italy Court Ruling Increases Election Curncy Odds(抜粋)
Dow Tops 20,000 as Earnings Feed Rally, Bonds Fall: Markets Wrap(抜粋)
Euro-Area Government Bonds End-of-Day Curves and Cross Spreads
Greece’s Tsipras Insists on ‘Not One Euro More’ of Austerity (1)(抜粋)

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