メルケル独首相が目指す4期目への道は、より複雑なものとなった。

  首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)と大連立を組む議会内第2党の社会民主党(SPD)で、ガブリエル党首が突然、人気で上回るシュルツ前欧州議会議長を首相候補に擁立すると決定。メルケル氏の下でのCDUの後じんを拝することに慣れきった同党を活性化させる狙いがあるとみられる。

シュルツ前欧州議会議長
シュルツ前欧州議会議長
Photographer: Jasper Juinen/Bloomberg

  ベルリンのハーティー・スクール・オブ・ガバナンスの政治経済学者、ヘンリク・エンダーライン教授は「選挙戦でシュルツ氏はより攻撃的な姿勢をとりそうな人物だ」と予想。「これで当然メルケル氏の状況はより難しくなるが、興味深くもなる」と述べた。

  ドイツでは反移民を掲げるポピュリスト政党「ドイツのための選択肢」(AfD)の伸長が注目を集めているが、政権奪取のチャンスがより現実的にあるとみられるのはCDUの伝統的ライバルであるSPDの方だ。SPDがシュルツ体制となれば、メルケル首相を追い落とす連立形成への支持も増す可能性がある。

  独紙ビルト日曜版が今月掲載した世論調査によると、メルケル首相とガブリエル氏が直接対決した場合の支持率は首相が46%対27%でリード。だがシュルツ氏に対してとなると、首相のリードは39%対38%に縮小する。

原題:Merkel’s Election Bid Jolted as Popular Adversary Joins Fray (1)(抜粋)

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