英国は職場の差別的ドレスコードから女性を守る行動を強化する必要があると、英議員で構成する委員会が指摘した。同国では、従業員へのハイヒール着用強制は違法とする嘆願書に15万人以上が署名している。

  女性と平等に関する下院委員会は議会の請願委員会と共同でまとめた25日発表の報告書で、小売業界で働く女性スタッフは売り上げを伸ばすためブラウスのボタンをできるだけ外し、ミニスカートを着用するよう告げられているほか、一部従業員は足に痛みが生じるハイヒールを履くよう要求されている。 こうした要求は既に違法なのだが、徹底されていないとしている。

ロンドンのフェラガモ店に陳列されたハイヒール
ロンドンのフェラガモ店に陳列されたハイヒール
Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

  この問題で英議員が調査を開始したのは、企業から受付業務などを請け負うポーティコでレセプショニストとして働いていたニコラ・ソープさんがハイヒール着用を拒否したところ、無給で自宅に戻るよう指示されて嘆願書を出したことがきっかけ。同社で女性スタッフはメーキャップと定期的な化粧直しも求められていた。嘆願書は15万2420人の署名を集め、議会は対応を迫られた。

  「法の原則が明確なだけでは十分ではない。実際に機能しなければならない」と、請願委員会のヘレン・ジョーンズ委員長は電子メールの声明でコメント。違法な要求にもかかわらず無給で自宅に戻ることになった「ニコラさんの例が特異でないことは、国民から寄せられた話ではっきりしている」と付け加えた。

  委員会はメイ政権に対し、2010年成立の平等法の有効性を高めるべきだとしたほか、罰金拡大の検討にも言及し、従業員自身にも権利を認識する必要があると指摘した。

原題:U.K. Urged to Do More Against Bosses’ Demands on Heels and Tops(抜粋)

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