米連邦捜査局(FBI)のコミー長官はトランプ大統領から続投を要請され、了承したと、事情に詳しい政府高官が明らかにした。コミー長官は昨年、大統領選挙戦中に民主・共和両党から批判を浴びていた。

  任期10年の4年目であるコミー長官をトランプ大統領は交代させることもできたが、大統領がFBI長官人事に介入すればまれなケースとなった。また、FBIがロシアとトランプ大統領および側近、共和党選対本部との関係の有無を調査していることから、人事への介入は広く議論を呼んだはずだ。

コミーFBI長官
コミーFBI長官
Photographer: Zach Gibson/Bloomberg

  部外秘の情報であることを理由に、同高官が匿名で明らかにしたところでは、トランプ大統領は今月6日にコミー長官から1対1で状況報告を受けた後、続投を要請した。この際の報告は選挙戦中のロシアによるハッカー攻撃に関するものだった。

  トランプ氏は昨年7月、コミー長官がヒラリー・クリントン氏とその側近について機密情報の扱いに関して「極めて不注意」だったと指摘しながらも、訴追には相当しないと表明したことを批判。その後、同長官は大統領選投票日間近になってクリントン氏の私用メール問題の調査再開を発表し、クリントン氏から流れが変わるきっかけになったとして批判された。

  コミー長官留任の決定については米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が先に伝えていた。
  
原題:Trump Said to Ask FBI’s Comey to Stay On and Director Agrees(抜粋)

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