欧州中央銀行(ECB)のラウテンシュレーガー理事は24日、ECB政策当局者らは債券購入プログラムの段階的縮小に向けた協議の開始に備えるべきだと指摘した。

  同理事はドイツ・ハンブルクでの講演で、「インフレ率が安定して上昇するための全ての前提条件は整って」おり、このため量的緩和の「出口政策の問題に近く取り組めると私は楽観している」と語った。

  25人のメンバーで構成されるECB政策委員会は昨年12月、今年3月までとしていた債券購入プログラムを少なくとも年末まで延長しプログラムの規模は2兆2800億ユーロ(約278兆円)に達したが、一部当局者は延長に反対。国内インフレ率が大幅上昇したドイツを中心に、ECB批判が高まっている。

ラウテンシュレーガー理事
ラウテンシュレーガー理事
Photographer: Martin Leissl/Bloomberg *** Local Caption *** Sabine Lautenschlaeger

  ドイツの昨年12月の消費者物価上昇率は1.7%に急伸。ユーロ圏の上昇率はECBの目標である2%をわずかに下回る水準には遠く及ばないものの、ほぼ2倍の1.1%となった。政策当局者らは依然1%に届かないコア・インフレ率の上昇を見守りたいとしている。

  ラウテンシュレーガー理事はECBに対し、慎重過ぎないよう求めたが、物価上昇を確実にすることが理にかなうという点については同意した。

  同理事は24日の講演で、「現在のインフレ上昇は主にエネルギー価格によってもたらされたものであり、単なる一時的影響にとどまる可能性が高い。より重要なのは基調インフレだ」と指摘。インフレ回復への疑念が完全になくなるまで待つという意味ではなく、むしろ一時的なインフレ率の急伸に反応する危険は冒さないという問題だと語った。
  
原題:ECB’s Lautenschlaeger Would Like Talks Soon on Gradual QE Exit(抜粋)

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