韓国の2016年10-12月(第4四半期)の経済成長率は過去1年余りで最も低い水準となった。弾劾訴追案が可決され職務停止となった朴槿恵大統領やサムスン・グループなどの財閥をめぐる政治スキャンダルが消費者の信頼感と支出に悪影響を与えた。政府が家計債務と一部地域で過熱している不動産市場に対する抑制措置を講じたことで、建設投資が減少した。

  韓国銀行(中央銀行)が25日発表した10-12月期の国内総生産(GDP)速報値は前期比0.4%増加。7-9月(第3四半期)は0.6%増だった。市場予想では0.3%増が見込まれていた。前年同期比の伸び率は2.3%(市場予想は2.2%)。 

  16年の成長率は2.7%と、韓国銀行(中央銀行)の見通しと一致した。

  韓国の経済成長は圧迫されている。朴大統領の先行きは依然不透明で、米トランプ政権の登場で世界的な貿易障壁が高くなりそうだ。韓国中銀は今月に入り17年の成長率見通しを従来の2.8%から2.5%に下方修正した。李柱烈総裁は消費が鈍化する見通しだとしている。1月の消費者信頼感指数は3カ月連続で低下し、約8年ぶりの低水準。ただ、債務の対GDP比率が40%程度にとどまっていることや、さらなる財政出動の余地があることは韓国にとって明るい兆しだ。韓国中銀も、必要なら現在1.25%の政策金利をさらに引き下げることが可能だ。

  10-12月期の個人消費は前期比0.2%増。政府支出は0.5%増えた。一方、建設投資は1.7%減少し、GDPに0.3ポイントのマイナス寄与となった。インフラ投資は6.3%増加し、GDPへの寄与度は0.5ポイントと、成長押し上げに最も大きく貢献した。 

原題:Korea’s Growth Slows in Fourth Quarter Amid Political Turmoil(抜粋)

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