欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルは対円堅調、米国債利回り上昇で-カナダ・ドルも高い

  24日のニューヨーク外国為替市場ではドルが対円で上昇。カナダ・ドルも高い。トランプ大統領の就任と英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる最高裁判断という節目が過ぎ、トレーダーは新たな材料に対応すべくポジションをシフトした。

  トランプ大統領がキーストーンXL、ダコタ・アクセス両パイプラインの建設プロジェクトを推進させる2つの大統領令に署名すると、カナダ・ドルは上昇した。米国債利回りが上昇し、米国株も最高値を更新したのを背景に、ドルが押し上げられ、円は下げた。
  公に話す権限がないとして匿名を条件に述べたロンドンのトレーダー2人によると、投資家は経済のファンダメンタルズと金利差に再び注目しており、それがドルにとって支援材料となる可能性がある。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で1%高の113円79銭。ドルは対ユーロで0.3%上げて1ユーロ=1.0731ドル。カナダ・ドルは対ドルで0.6%上昇した。  
原題:Dollar Rebounds as Treasury Yields Rise; CAD Gains, Yen Falls(抜粋)
U.S. Stocks at Records Amid Earnings, Metals Rally: Markets Wrap(抜粋)

◎米国株:反発、素材高い-S&P500種とナスダックは最高値更新

  24日の米株式相場は反発、3週間で最大の上げとなった。S&P500種株価指数とナスダック総合指数はいずれも過去最高値を更新した。

  この日は銅やアルミの相場上昇を材料に素材株が高い。また住宅関連株も上昇。住宅建設で米最大手DRホートンの決算に反応した。エンジニアリング関連も買われた。トランプ大統領が石油パイプラインの建設を前進させる大統領令に署名したことが手掛かり。このほか米10年債利回りが上昇し再び2.45%を上回ったことを受けて、銀行株が買われた。

  S&P500種株価指数は前日比0.7%高の2280.07。上昇率は3日以降で最大となった。ダウ工業株30種平均は0.6%上げて19912.71ドル。ナスダック総合指数は0.9%高の5600.96。

  トランプ大統領はこの日、キーストーンXL、ダコタ・アクセス両パイプラインの建設プロジェクトを推進させる2つの大統領令に署名。「一部条件については再交渉する」と述べた。

  住宅建設会社DRホートンが発表した10ー12月(第1四半期)決算は、利益が市場予想を上回るなど好調な内容となった。住宅建設株ではレナーも上昇した。

  一方でジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)とベライゾン・コミュニケーションズは下落した。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)は低下し、11.1。これはここ1年の平均を27%下回る水準。
原題:U.S. Equities Climb as S&P 500 at Record on Material Stock Rally(抜粋)
原題:U.S. Stocks at Records Amid Earnings, Metals Rally: Markets Wrap(抜粋)

◎米国債:反落、2年債入札不調や株高を嫌気-欧州債も軟調

  24日の米国債相場は反落。2年債入札の不調に加え、S&P500種株価指数が過去最高値を更新するなど米株式相場の上昇を嫌気して売りが優勢になった。スペイン国債の入札を控え、欧州債が総じて下げたことも影響した。

  前日はトランプ政権の保護主義的な政策が経済に与える影響を懸念し、利回りは低下していた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.47%。

  利回りは2年債入札(規模260億ドル)を受けてさらに上昇した。最高落札利回りは1.210%。入札前取引の2年債利回りは応札締め切りの午後1時時点で1.204%前後だった。ストーン・アンド・マッカーシーによると、2年債入札では平均落札価格と最低落札価格の差であるテールが7月以降の最大に拡大した一方、応札倍率は数年ぶりの低水準だった前月から回復し、間接入札の落札に占める割合も5月以来の高水準となった。

  ストラテジストによると、入札では米金融・財政政策見通しのほか、最近の2年債入札でテールが流れる傾向がマイナス材料となる一方、ドルが年初来で下落し、海外からの需要が拡大し得ることはプラス材料になっている。
原題:Treasuries Fall Amid Gains for Risk Assets, EGB Selloff(抜粋)

◎NY金:2カ月ぶり高値から反落、米国債利回り上昇で需要鈍る

  24日のニューヨーク金先物相場は反落。2カ月ぶり高値から下げた。米国債利回りの上昇を背景に、代替資産としての需要が減退した。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日 比0.4%安の1オンス=1210.80ドルで終了。一時は1220.10ドル と、昨年11月22日以来の高値をつけた。米10年債利回りは3営業日ぶりに上昇。

  「金利が上昇している」と指摘、「それが金の重しになっている」- エレメンタルのトレーディング責任者、ブラッド・イエーツ氏。

  銀先物3月限はほぼ変わらずの17.185ドル。プラチナ先物4月限は2.8%上げて1007.80ドル、終値では昨年11月 8日以来の高値。パラジウム先物3月限は3.2%上昇の795.85ドル、終値では2015年 5月以来の高値。
原題:Gold Retreats From 2-Month High as Stronger Yields Weaken Demand(抜粋)

◎NY原油:反発、OPEC減産の進ちょく度合いを好感

  24日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反発。イラクが石油輸出国機構(OPEC)合意に基づく減産の達成が近いと発表したことを好感した。トランプ米大統領はキーストーン、ダコタ・アクセス両パイプラインのプロジェクトを進める大統領令に署名したが、条件の「再交渉」を示唆した。ドルが下げ米国株が上げるにつれ、原油は買いを集めた。

  オースピス・キャピタル・アドバイザーズ(カルガリー)を創業したティム・ピカリング最高投資責任者(CIO)は電話取材に対し、「今の市場には材料があふれている。キーストン、トランプ、OPECなど盛りだくさんだ」と指摘。「OPECの合意順守は思っていたよりもかなり順調のようだ」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比43セント(0.82%)高い53.18ドルで終了。中心限月の終値としては今月6日以来の高値。ロンドンICEの北海ブレント3月限は21セント(0.4%)上昇の55.44ドル。
原題:Oil Advances on Signs of Increased OPEC Compliance With Accord(抜粋)

◎欧州株:4営業日ぶり上昇、鉱業株の上げ目立つ-ディフェンシブ軟調

  24日の欧州株式市場は反発。商品関連株をはじめ景気循環株が買われた。一方、ディフェンシブ銘柄は相対的に軟調だった。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.3%高の361.92となり、4営業日ぶりに上昇した。業種別では鉱業株の指数が2014年7月以来の高水準に達した。英FTSE100指数はほぼ変わらず。英最高裁判所が欧州連合(EU)離脱手続きについてメイ首相に不利な判決を下したが、手続きの開始時期に変化はないと投資家は見なし、ポンドが下落した。

  個別では、英通信会社BTグループが21%急落。イタリア部門の評価損規模が3倍以上に膨らんだと明らかにした。英格安航空会社イージージェットは8.8%安。英EU離脱を材料にしたポンド安と燃料費高騰で、予想以上に業績が圧迫される見通しだと発表した。

  イタリアのゼネラリ保険は8.2%急伸。同国の銀行インテーザ・サンパオロが株式交換による買収を検討しているとの報道が好感された。ただ、アナリストの間では成功の見込みは薄いとみられている。
原題:Rally in Miners Boosts Europe Stocks for First Time in Four Days(抜粋)

◎欧州債:総じて下落、スペイン債入札控え周辺国債に売り

  24日の欧州債市場は総じて下落。スペインの10年債入札を控えて模様眺めが広がり、相場を圧迫した。

  スペイン政府は10年債を新たに90億ユーロ発行する予定。ロンドン時間24日午後4時59分現在で既発の同国10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.51%となった。

  スペイン債の軟調は他の周辺国債にも波及した。イタリア10年債利回りは5bp上昇の2.04%、ポルトガル10年債利回りは7bp上昇の3.87%にそれぞれ達した。
原題:Spanish 10-Year Yield at Day’s High as New Issue Pricing Weighs(抜粋)
Euro-Area Government Bonds End-of-Day Curves and Cross Spreads

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