トランプ米大統領から行政管理予算局(OMB)局長に指名されたミック・マルバニー下院議員(共和、ノースカロライナ州)は24日、20兆ドル(約2260兆円)近くに膨れ上がった国家債務への対応に「すぐにでも」取り組む必要があり、OMB局長に就任したらトランプ大統領に対し、選挙公約を破ってでも社会保障とメディケア(高齢者向け医療保険制度)の支出を縮小するよう進言すると述べた。

  マルバニー氏は24日に上院で開かれた2回の承認公聴会で証言。給付金プログラム改正の必要性について、トランプ大統領に「真実を告げる」つもりだと述べた。また早急に何らかの対策を講じないと、メディケアと社会保障の信託基金は破綻し得ると訴えた。ただ、現在の受給者への給付減額を主張するつもりはないとも述べた。その上で、約20兆ドルの国家債務はアメリカの平均的な世帯がクレジットカードで25万ドル以上の借り入れを抱えているようなものであり、削減が必要だと語った。
  

マルバニー下院議員
マルバニー下院議員
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  マルバニー氏は2010年、財政保守主義を掲げるティーパーティーの一員として当選。政府歳出の削減を強力に主張することで知られる。民主党のシューマー上院院内総務が挙げる「最もやっかいな」閣僚候補8人に含まれる。これまでに50を超える団体がマルバニー氏は過激であると訴え、OMB局長就任を認めないよう議会に書簡を送っている。

  16年の大統領選挙で民主党候補を目指したバーニー・サンダース上院議員は、マルバニー氏の予算に関する考えは、社会保障やメディケア、メディケイド(低所得者向け医療保険制度)の予算を削減しないと宣言したトランプ大統領の選挙公約と「まったく正反対」だとして、「米国民の希望からかけ離れている」と批判した。サンダース議員はまた、マルバニー氏の開示で判明した、家事使用人の雇用に伴う1万5000ドル(約170万円)超の納税を怠ったことも批判した。

原題:Trump Budget Pick Seeks Entitlement Cuts as Urgent Step on Debt(抜粋)

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