韓国サムスン電子の昨年10-12月(第4四半期)の純利益は前年同期の2倍強に膨らんだ。堅調な半導体販売とモバイル事業の業績回復に支えられた増益で財務基盤に余裕が生じた同社は9兆3000億ウォン(約9000億円)の自社株買いを実施する。

  同社の24日の発表によると、純利益は6兆9200億ウォン。ブルームバーグが集計したアナリスト6人の予想平均は7兆ウォンだった。営業利益は9兆2200億ウォン、売上高は53兆3000億ウォン。半導体メモリーやテレビ用パネルの価格上昇も利益を押し上げたほか、スマホ向けディスプレーの需要拡大とウォン安が部品事業の追い風となった。自社株買いは昨年11月に公表した株主還元プログラムの一環。買い戻した株式は消却すると説明した。

  昨年の発火事故に伴うスマートフォン「ギャラクシーノート7」の生産打ち切りで評判を落としていたサムスンにとって、朴槿恵大統領の長年の友人、崔順実被告の事件への関与の疑いで特別検事から捜査を受けたことは新たな打撃となった。韓国の裁判所は今月19日、贈賄や横領の容疑で特別検事が求めていた李在鎔副会長の逮捕状の請求を退けた。

  ハイ投資証券のアナリスト、ソン・ミョンソプ氏は「政治スキャンダルや他の問題で根強いリスクにさらされているにもかかわらず、利益は良く持ちこたえている。李在鎔副会長のリスクが社の事業に影響を及ぼさないことが分かってきた。今年の通期は極めて好調な半導体・ディスプレー部門の業績に支えられ、過去最高益を更新すると予想される」と説明した。

  ソウル市場の午前の取引でサムスン電子の株価は変わらずの190万4000ウォン。年初来では5%強上げている。昨年1年間では43%上昇した。

原題:Samsung Embarks on Share Buyback as Chips Fuel Higher Profit (2)(抜粋)

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