サウジ基礎産業公社(SABIC)は、英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェルと折半出資する合弁会社サウジアラビア石油化学(SADAF)について、シェルが保有する株式50%を8億2000万ドル(約934億円)で取得することで合意した。2014年以降でシェルがサウジの大手企業とのプロジェクトを解消するのはこれが3件目。

  22日の発表資料によると、SADAFはSABICの全額出資となる。SABICとシェルの合弁は20年までの計画だったが、合弁解消を前倒しする。SADAFは石化プラント6カ所を所有し、年間生産量は計約400万トン。

  シェルは発表資料で、SADAFの持ち分売却により下流事業に集中し、「世界的な化学事業の成長を後押しするための選択的投資」を行うことが可能になると指摘。シェルはSABICとの潜在的チャンスに目を向けていくと化学部門のエグゼクティブバイスプレジデント、グラハム・ファント・ホッフ氏が発表資料で説明した。

  シェルは15年にカタールでの65億ドルの石化プラント建設計画を中止し、昨年はアラブ首長国連邦(UAE)アブダビでの天然ガス合弁事業から撤退。原油安と資源開発コストのためにプロジェクトがあまりにも高くついたためだ。

  シェルは昨年、サウジアラムコとの18年間にわたる米製油事業の提携を解消。14年にはアラムコとの天然ガス合弁事業への投資を打ち切っていた。シェルのウェブサイトによれば、サウジでのアラムコとの製油合弁事業は維持しているという。

原題:Shell Exits Third Saudi Project After Ending Sabic Venture (1)(抜粋)

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