トランプ次期米大統領が財務長官に指名したスティーブン・ムニューチン氏は銀行の自己勘定取引を制限するボルカー・ルールに支持を表明し、商業銀行と投資銀行のファイアウオール(分離)を定めたグラス・スティーガル法も何らかの形で復活させるメリットがあるかもしれないと語った。

  米銀ゴールドマン・サックス・グループ出身のムニューチン氏が、財務長官就任後にウォール街が望む全てを与えるわけではないと示唆した可能性がある。

  ムニューチン次期財務長官(54)は19日に上院財政委員会で行われた指名承認公聴会で、預金保険による公的保証の対象となる金融機関には「自己勘定取引という概念はふさわしくない」と指摘し、ボルカー・ルールが銀行による投機を制限していることには意味があるとの見解を示した。

  ムニューチン氏は十数年前に廃止されたグラス・スティーガル法の復活には反対するとしながらも、「21世紀版のグラス・スティーガル法」を政策担当者が検討する必要性を認めた。具体的な中身には踏み込まなかった。

  同氏はその一方で、ボルカー・ルールによる取引制限は行き過ぎだと述べ、簡素化の必要があると考えていると発言。「私はボルカー・ルールを支持するが、何ができて何ができないか銀行が理解できるようにきちんとした定義が必要だ」と述べた。

原題:Mnuchin Puts Pressure on Banks Over Volcker Rule, Glass-Steagall(抜粋)

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