ドナルド・トランプ氏が昨年11月の米大統領選挙で予想外の勝利を収めた後に銀行株が上昇したことで、20日の同氏の就任式を前に資産額が10億ドル(約1150億円)を超えるビリオネアバンカーが新たに誕生した。

  ニューヨーク州バッファローに本社を置くM&Tバンクの株価は11月8日の大統領選以降、23%上昇。ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、同行のロバート・ウィルマーズ最高経営責任者(CEO、82)の資産は選挙後にネットベースで1億ドル余り増え、10億ドルとなった。

  ウィルマーズ氏はこれで、JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン氏やゴールドマン・サックス・グループのロイド・ブランクファイン氏らと同様にビリオネアの銀行CEOの仲間入りを果たした。ダイモン、ブランクファイン両CEOは大統領選以降、約1億5000万ドルずつ資産規模を拡大。債券トレーディングの復調で銀行業界の収益が押し上げられたこともあり、S&P500銀行株指数は同選挙以降、今月18日までに21%上昇した。米金融業界で最も富裕な層の資産は、大統領選以降にネットベースで計155億ドル増えたことになる。

  この間の株価上昇で資産家カール・アイカーン氏と投資会社ブラックストーン・グループのスティーブ・シュワルツマン会長がそれぞれ10億ドル余り資産を増やした。投資・保険会社バークシャー・ハサウェイを率いるウォーレン・バフェット氏は差し引き56億ドルの増額。バークシャーが保有するウェルズ・ファーゴ(保有比率10%)やM&T(同3.5%)などの銀行株上昇が資産をさらに膨らませる原動力の一つとなった。

原題:Buffalo Banker Becomes Billionaire as Trump Spurs Finance Rally(抜粋)

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